入江高砂貝塚館

入江高砂貝塚館

北海道虻田郡洞爺湖町にある国の史跡に指定の入江・高砂貝塚の出土品を収蔵、200点ほどを展示する施設が入江高砂貝塚館。南側にある入江貝塚、北側の高砂貝塚はともに世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産で、入江高砂貝塚館はそのガイダンス施設にもなっています。

入江貝塚高砂貝塚ガイダンス施設

入江高砂貝塚館
イノシシ牙製装身具/JOMON ARCHIVES(洞爺湖町教育委員会所蔵)

イノシシの牙で作られた、人の歯を模したと考えられる装飾品(イノシシ牙製装身具)は全国で1例しかない貴重なもの。
出土品のなかには、ヒスイの勾玉(まがたま)がありますが、ヒスイは現在の新潟県糸魚川市で産したもので、日本海の大交流をうかがい知ることができます。

入江貝塚からは、木の棒で渦巻や波型の文様を描くのが特徴の入江式土器も出土。
入江貝塚出動の環状土製品(縄文中期/4500年前)は、粘土をドーナッツ状にして、細かい文様を描いたものですが、用途はわかっていません。
高砂貝塚からは土偶も出土していますが、こちらも何に使われたか判然としません。

入江貝塚出土の骨角牙貝製品134点(内訳:銛頭21点、釣針21点、針6点、刺突具5点、猪牙製装飾品1点、猪牙製品5点、骨製管玉9点、骨製垂飾27点、歯牙製垂飾21点、貝玉17点、貝輪1点)は北海道の文化財に指定され、一見の価値があります。
高砂貝塚の墓域から出土した副葬品、土器・石器も多数展示。

入江高砂貝塚館
高砂貝塚出土の土偶/JOMON ARCHIVES(洞爺湖町教育委員会所蔵)
入江高砂貝塚館
名称 入江高砂貝塚館/いりえたかさごかいづかかん
所在地 北海道虻田郡洞爺湖町入江190-108
関連HP 洞爺湖町公式ホームページ
電車・バスで JR洞爺駅から徒歩15分
ドライブで 道央自動車道虻田洞爺湖ICから約2.5km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 入江高砂貝塚館 TEL:0142-76-5802
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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