宮の台展望台

宮の台展望台

北海道天塩郡豊富町、宗谷本線徳満駅(とくみつえき)の東1km、小高い丘の上に建つ高さ5.1mの鉄骨製の展望台が、宮の台展望台。昭和38年に義宮殿下(後の常陸宮正仁親王)が、ここからの眺めに感動し、徳満展望台(サロベツ展望台)から「宮の台」と改名されたもの。原野のかなたには、利尻山も浮かぶビューポイントになっています。

サロベツ原野の北半分を眺望する

宮の台展望台

サロベツ原野を眺望する展望スポットのうち、幌延町(ほろのべちょう)にある名山台展望台は、サロベツ原野の南側半分(「下サロベツ」)を見渡せますが、この宮の台展望台からは、サロベツ原野の北半分、「上サロベツ」が一望のもと。
国道40号にも近いので、国道40号(あるいは国道40号豊富バイパス)を使って稚内を目ざす場合にはぜひ寄り道を。

親子の乳牛の像が立つのは、徳満地区が豊富町の酪農発祥の地だから。
大正元年、北海道種畜場から短角牛(肉用アシヤー種)を太田松次郎氏(明治41年に入植)が導入し、大正7年に乳用エアシャー種(Ayrshire)を太田博氏が導入して搾乳を開始。
このミルクを豊富市街地へ運んで販売、これを契機に乳牛を飼育する人が増加し、天北エリアの農業は酪農に変化し、豊富町は天北エリア随一の酪農の町へと発展したのです。

徳満地区は、明治40年に砂原栄次郎、高木栄蔵、下田永太郎、篠崎巳之吉の4氏が小作人として入植したのが始まり。
大正6年に会合で集落名を福満に定めましたが、大正15年、鉄道省天塩線開通の際に、「ふくみつえき」がすでに城端線福光駅(富山県/明治30年開業)にあったため、徳満に改めたもの。
つまりは駅名の都合が集落の名が変わり、徳満駅、徳満地区に。
北海道では数少ない和名の地名で、入植の希望に満ちた地名なのです。

宮の台展望台
名称 宮の台展望台/みやのだいてんぼうだい
所在地 北海道天塩郡豊富町徳満
関連HP 豊富町観光協会公式ホームページ
ドライブで 稚内空港から約36km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 豊富町観光協会 TEL:0162-82-1728
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宮の台展望台

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