青の洞窟

青の洞窟

北海道小樽市、「小樽市鰊御殿」の建つ高島岬から西のオタモイ海岸、塩谷漁港にかけては、ダイナミックな海食崖の海岸線が続いていますが、塩屋港近くの岬、窓岩近くにある海食崖が青の洞窟。この海蝕洞が、本場イタリアに似ていることから「小樽の青の洞窟」と通称されていますが、海上からしか見ることができません。

青の洞窟探勝は小樽港、塩谷漁港から

イタリア、ナポリのカプリ島にある本場の青の洞窟に似ていることから、近年注目度アップし、ゴールデンウィーク頃〜9月下旬のシルバーウィーク頃までの間(海上状態が穏やかな季節)、ツウセンが行なう「元祖!小樽青の洞窟クルーズ」(オープンデッキの船を使用)は小樽運河の北日本燃料前から出航、北欧産業の「龍宮クルーズ」は、小樽港・龍宮埠頭から出航です。

小樽港を出航し、高島岬の断崖上に建つ日和山灯台、ロッククライミングで有名な赤岩の断崖、断崖上に懸け造り工法で建てられた高級料亭「龍宮閣」(昭和27年に焼失)・「夢の里オタモイ遊園地」跡のあるオタモイ海岸の洞門となった窓岩などを探勝し、青の洞窟に入って、Uターンします。

青の洞窟のある祝津一帯は、積丹半島の火山群の山裾が直接日本海の荒波に洗われてできた海岸線。
高さ100mもの海蝕崖に圧倒されます(ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定)。
青の洞窟は地質的には、低温の火山砕屑流(火砕流)、つまりは岩屑(がんせつ)なだれの堆積物が海の波で浸食され洞窟となったもの。

これに対して、青の洞窟の西側、青の洞窟に最も近い塩谷漁港から出航するのが、地元漁師が運営する「青の洞窟観光」。
「距離が近いので料金も安く、子供から高齢者まで安心して乗船できる」というのが謳い文句。
しかも、地元の海に精通する漁師が舵を握るので安心です。
しかも、漁師がウニ漁で使用する「箱めがね」で水中も覗くことも可能。

風の影響で波の高いことのある高島岬をかわすことがないため、少し波が荒くても出航できるというメリットもあります(その逆もあります)。

青の洞窟
青の洞窟
名称 青の洞窟/あおのどうくつ
所在地 北海道小樽市塩谷1丁目
関連HP 小樽観光協会公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

小樽市鰊御殿

小樽市街の北、祝津(しゅくつ)海岸、日和山灯台(ひよりやまとうだい)近くに建つ、豪壮なニシン番屋。「ニシン大尽」と呼ばれた積丹(しゃこたん)半島有数の網元、田中福松が7年の歳月をかけ、明治30年に古宇郡泊村(西積丹)に建てたもので、現存する

日和山灯台

北海道小樽市祝津の高島岬にある赤白のツートンカラーの灯台。明治16年、北海道では納沙布岬灯台(明治7年初点灯/根室市)に次いで2番目に初点灯という歴史ある灯台。映画『喜びも悲しみも幾歳月』(昭和32年・松竹)ではラストシーンに登場。「祝津パ

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