パンケトー・ペンケトー

北海道釧路市、阿寒湖に隣接して、雄阿寒岳の山麓にある湖沼がパンケトー・ペンケトー。アイヌ語のパンケトー（panke-to＝下の・湖）、ペンケトー（penke-to＝上の・湖）に由来します（サロベツ原野にも同名の沼があります）。国道241号（阿寒横断道路）途中の双湖台から眺望できます。湖畔の林道は許可がないと入れません。

双湖台からじっくりと眺めましょう！

古阿寒湖が土砂の流入で、阿寒湖、パンケトー、ペンケトーに分断されたもの。

湖畔を走るパンケトー林道は、阿寒湖周辺の自然を守る前田一歩園財団が管理し、森林の保護や森林資源の搬出に使っています。
パンケトー・ペンケトー周囲の森は、阿寒摩周国立公園の特別保護地区に指定され、原始の森が保護されています（とくにペンケトー周辺は原始環境が保たれています）。

阿寒湖畔温泉から歩く場合も入林許可が必要のため、双湖台、あるいは雄阿寒岳から眺めるしか手段がありません。
双湖台から眺めるペンケトーは北海道の形に似ていることで有名です。
パンケトーは、ペンケトーの左上にかすかに確認できる程度でほとんど見ることができません。

その原始性ゆえに環境省の平成3年度の湖沼調査（第4回調査）では、透明度がともにベスト10入り。
パンケトー（環境省表記：パンケ湖）は14.0mで、全国5位、ペンケトー（環境省表記：ペンケ湖）が11.3mで9位にランクインしています。
トップの摩周湖（28.0m）と合わせ、阿寒国立公園で3湖がランクイン。

双湖台

阿寒横断道路沿いに設置された展望台。アカエゾマツなどが茂る大樹海の間に、アイヌの言葉で「上の湖」を意味するパンケトーと、「下の湖」を意味するペンケトーと名付けられた2つの湖と雄阿寒岳を眺望します。パンケトーはごく一部しか見えませんが、双湖台