クッチャロ湖

クッチャロ湖

北海道浜頓別町(はまとんべつちょう)、浜頓別市街の西に広がる周囲27kmの湖がクッチャロ湖。シベリアから飛来するコハクチョウの日本最大の飛来地で、北海道に到着するとまずはクッチャロ湖か、稚内の大沼で最初に翼を休めます。ベニヤ原生花園と並ぶ北オホーツク屈指の観光ポットにもなっています。

夕日が美しい北オホーツクの湖

クッチャロ湖は、大沼(長径5.5km)と小沼(長径3.0km)の2つの沼が最狭部25mという細い水路でつながり、少し変形した瓢箪型の湖です(平均水深は1.5mしかありません)。
標高が低いため、3kmほど離れたオホーツク海の海水が、満潮になると入り込む汽水湖で、サケ、カラフトマス、サクラマスも生息します。

クッチャロ湖・大沼の南側には浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館、クッチャロ湖キャンプ場、公共の宿「はまとんべつ温泉ウイング」、白鳥公園などが整備されています。
「はまとんべつ温泉ウイング」周辺では、擦文時代(さつもんじだい=本州の古墳文化の影響を受けた時代)の竪穴住居173軒余の跡(浜頓別クッチャロ湖畔竪穴群)、縄文時代前~中期の貝塚が見つかっていることから、豊かな漁業資源があったことがわかります。

例年、コハクチョウ1万5000羽~2万羽が飛来する11月中旬と、シベリアに戻る4月中旬には、湖畔にある白鳥の舎近くで、バードウォッチングが可能。
コハクチョウは、北シベリアの繁殖地からサハリンを経由して、クッチャロ湖で羽を休め、天塩川流域、石狩平野を移動しながら、本州の越冬地を目指します。
クッチャロ湖では、飛来する白鳥の9割がコハクチョウで、日本に飛来するコハクチョウ(約3万羽)の5割〜7割がクッチャロ湖を経由することが判明しています。

クッチャロ湖は、国内最多のコハクチョウ飛来地として、北オホーツク道立自然公園に指定されるほか(2803haが鳥獣保護区)、国内3番目のラムサール条約(「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」)の登録湿地になっています。
さらに平成11年には、東アジア地域ガンカモ類重要生息地にも登録されています。

また夏から秋のクッチャロ湖は、北海道有数の夕日が美しい場所として知られ、クッチャロ湖キャンプ場前の桟橋がベストショットポイントになっています(夕方の気温が低いので、夏場でも美しい夕日を眺めることができます)。

湖と名のついた湖沼では、クッチャロ湖が北海道最北なので、「日本最北の湖」とも呼ばれています。
また、あまり知られていませんがオホーツク海岸最大の海跡湖でもあるのです。

ちなみに、クッチャロは、アイヌ語のトクッチャラ(to-kutcar=湖・喉)に由来しますが、アイヌは単に湖をトー(to)と呼んでいたとも推測できるので、和人入植後に湖の水が流れ出す部分を湖の名にしたと考えられています。
道東の屈斜路湖も同様で、『弟子屈町史』は「水が流れ出る川口」に由来する湖名としています。

名称 クッチャロ湖/くっちゃろこ
所在地 北海道枝幸郡浜頓別町
関連HP 浜頓別町公式ホームページ
電車・バスで JR稚内駅から宗谷バス音威子府行きで2時間30分、浜頓別ターミナル下車、徒歩15分
ドライブで 稚内空港から約71km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 浜頓別町産業振興課 TEL:01634-2-2345/FAX:01634-2-4766
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
クローバーの丘

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クッチャロ湖キャンプ場

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浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館

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