平成元年に国内3番目のラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)指定地となった北海道浜頓別町のクッチャロ湖。そのビジターセンターとなっているのが環境省が設置する水鳥観察館です。館内に設置されている野外カメラや望遠鏡を利用すればクッチャロ湖の野鳥を観察することが可能。
日本最大のコハクチョウ飛来地の観察館
ラムサール条約登録湿地モニタリング拠点にもなっており、春と秋には、渡りの途中のコハクチョウを観察し、夏にはアオサギやカワセミの姿を見ることができます。
ピーク時にはコハクチョウが数千羽とヒドリガモ、スズガモなどが数万羽飛来。
コハクチョウは、北シベリアの繁殖地からサハリンを経由して、北オホーツクのクッチャロ湖に飛来するのです(オオハクチョウは、サハリンを経由して、濤沸湖に飛来します)。
その後、石狩山地の西側にある天塩川・石狩平野を移動しながら、本州の越冬地へと渡っていきます。
日本には、毎年、3万羽のコハクチョウが飛来していますが、クッチャロ湖では、その内の5割~7割が飛来するのです。
ゴールデンウィーク頃には道内で越冬していたオオワシやオジロワシが北上の途中に羽を休めます。
夏場には、湖周辺の湿原でコヨシキリ、シマセンニュウ、オオジュリン、ツメナガセキレイなそが繁殖。
オジロワシ、タンチョウの繁殖も確認されています(オジロワシ、タンチョウの姿を見ることもあります)。
館内には写真パネルが展示され、ビデオ上映もあるのでクッチャロ湖の四季を学ぶことが可能。
周辺には、浜頓別クッチャロ湖畔竪穴群、クッチャロ湖キャンプ場、快適なコテージを有する「はまとんべつ温泉ウイング」などがあり、リゾート的な雰囲気になっています(道北観光の拠点としても利用可能)。
浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館 | |
名称 | 浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館/はまとんべつくっちゃろこみずどりかんさつかん Hamatombetsu Lake Kutcharo Waterfowl Observatory |
所在地 | 北海道枝幸郡浜頓別町クッチャロ湖畔 |
関連HP | 浜頓別町公式ホームページ |
ドライブで | 稚内空港から約71km |
駐車場 | 52台/無料 |
問い合わせ | 浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館 TEL:01634-2-2534/FAX:01634-2-2534 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |