北海道には日本唯一の乗り物も数多くあります。現地ではミニケーブルカーと称している藻岩山山頂の「もーりすカー」も、実は世界初とPRする不思議な乗り物。遠軽町の「丸瀬布森林公園」には日本唯一、森林鉄道用に製造された国産のSLが動態保存され、北海道遺産に認定されています。
もーりすカー(斜行エレベーター)

藻岩山の山頂部にある「もーりすカー」。
世界初のミニケーブルカーというのが謳い文句のスイス製の乗り物で、一見するとケーブルカーですが、ケーブルカーは鋼索鉄道で、敷設には国土交通省の認可が必要となり、ハードルが高くなります。
対する「もーりすカー」は、斜行エレベーターで、なんとエレベーターの仲間。
国内では嘉穂製作所の「スロープカー」が活躍していますが、藻岩山はなぜかスイス製。
独自路線の異色乗り物となっているのです。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 1 | もーりすカー | 北海道札幌市 中央区伏見5-3-7 ■もいわ山ロープウェイ | もいわ山ロープウェイ中腹駅〜 山頂 平成23年12月23日開業 レール延長233.47m 標高差72.38m |
森林鉄道

トラック輸送に代わるまで、北海道の森林資源は、舟運、筏流し(いかだながし)、そして森林鉄道などが搬出手段でした。
北海道の森林鉄道(林鉄)は大正時代に導入され、幾春別森林鉄道(岩見沢営林署)、温根湯森林鉄道(留辺蘂営林署)など昭和43年に廃止されるまで道内各地で活躍していました。
そんな森林鉄道が唯一動態保存されるのが、遠軽町の丸瀬布森林公園いこいの森で、実際に武利意森林鉄道(むりいしんりんてつどう)で活躍したSL「雨宮21号」(国内で唯一残る国産の森林鉄道用蒸気機関車)が動態保存され、北海道遺産にも認定されています。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 2 | 森林鉄道蒸気機関車 雨宮21号 (丸瀬布森林公園いこいの森) | 北海道紋別郡遠軽町 丸瀬布上武利80 ■丸瀬布森林公園 いこいの森 | 全長1.8km 100mのみ往時の線路 雨宮製作所製造 昭和3年9月製 |
ゴムタイヤ地下鉄(札幌市営地下鉄)

普段、乗り慣れている札幌市民にとっては何の変哲もない札幌市営地下鉄ですが、実は全国唯一のゴムタイヤ式地下鉄。
車両の車輪はゴムタイヤで案内軌条(進行方向を制御)で走行するという異色の鉄道です。
路面を見ると線路のようなものがありますがこれは案内軌条と集電用の第三軌条で、レールではありません。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 3 | ゴムタイヤ地下鉄 (札幌市営地下鉄) | 北海道札幌市 ■札幌市営地下鉄 | 東西線、南北線、東豊線 14.3km 昭和46年12月16日南北線開業 |
馬車鉄道・馬そり

札幌の路面電車のルーツは馬車鉄道で、大正元年〜大正7年の間、札幌市内を運行した札幌市街軌道と明治44年〜大正7年の間に走った札北馬車軌道をモデルに、往時の馬車鉄道を復元したのが北海道開拓の村の馬車鉄道。
軌間762mmで開拓鉄道などと同じ、軽便鉄道です。
道内では、上川馬車鉄道、函館馬車鉄道、岩内馬車鉄道などが敷設され、開拓を支えたのです。
明治維新後、首都東京でも明治15年に東京馬車鉄道が運転を開始しますが、明治36年に電化され東京電車鉄道になっています(都電のルーツは馬車鉄道です)。
現在、馬車鉄道に乗車できるのは、北海道の開拓時代の風景を再現した北海道開拓の村のみ。
冬季は馬そりに代わります。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 4 | 北海道開拓の村 馬車鉄道 馬そり | 札幌市厚別区 厚別町小野幌50-1 ■北海道開拓の村 | 旧札幌停車場前〜 旧ソーケシュオマベツ駅逓所前 580m 4月上旬頃〜11月の間に運行 座席12名、立席6名 |
観光幌馬車
平成29年まで札幌で活躍し(時計台50分コース)、風物にもなっていた札幌観光幌馬車。
経営者の高齢化で廃止となりましたが、札幌市中央区にある清掃会社のスリーエスメンテナンスが復活させたのが「札幌まちばしゃ」。
馬車を曳く馬は、ばんえい競馬で活躍したキタノダイナミック号。
だいちゃんと呼ばれて、馬車を牽引しています。
| 地図 番号 | 名称 | 所在地 | 内容 |
| 5 | 札幌まちばしゃ | 北海道札幌市 中央区 ■札幌市街地 | 大通公園〜 札幌時計台〜赤レンガ庁舎 5月上旬~11月上旬頃運行 金・土・日曜、祝日中心 1日5便程度 |
| 【北海道】 不思議な乗り物 5選 | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |


















