音江環状列石

音江環状列石

北海道深川市音江、石狩川を見下ろす丘陵にあるのが、音江環状列石(おとえかんじょうれっせき)。稲見山と通称される丘陵突端部、標高113〜117mの場所に築かれた縄文時代の環状列石(ストーンサークル)で、直径2m~5mの大きさで、円形に大小の石を並べたもの。国の史跡。

石狩川を見下ろす丘の上に13基のストーンサークルが現存

大正6年、北海道庁技師が2基の環状列石の内側を調査していますが、詳細な発掘調査は、昭和22年〜昭和30年の東京大学考古学研究室によるもので、13基の配石遺構が確認されています。
そのうち9基のを発掘し、配石の下には掘り込まれた穴があり、紅殻(ベンガラ)が撒かれ、底から朱漆塗りの弓やヒスイの飾玉、石鏃などが出土。
付近から採集された土器や伴出した石鏃、ヒスイの玉などから縄文時代後期の遺構だと推測され、現在は13基だけですが、往時には数多くの環状列石が築かれていた可能性があります。

これまでは観光的にはあまり知られていませんでしたが、深川市では階段、案内板を整備、誘客に乗り出しています。

音江環状列石
名称 音江環状列石/おとえかんじょうれっせき
所在地 北海道深川市音江町向陽171
関連HP 深川市公式ホームページ
ドライブで 中央自動車道深川ICから約5km
問い合わせ 深川市経済・地域振興部商工労政課 TEL:0164-26-2264/FAX:0164-22-8134
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

音江環状列石

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