根室半島の付根、風蓮湖の東にある温根沼(おんねとう)。オンネトーとは全道各地にある名前ですが、アイヌ語のオンネ・トー(onne-to=年老いた/大きな・沼)の意。周囲15km、面積5.68平方キロの汽水湖(海跡湖)で周囲にはエゾマツが茂り、湖畔の林道では熊が出没することも。一帯は野付風蓮道立自然公園に指定されています。
根室半島の付根にある汽水湖
オホーツク海、温根沼と豊かな漁業資源に恵まれ、沼の北岸の地名は幌茂尻。
幌茂尻(ホロモシリ)は、アイヌ語のポロ・モシリ(poro-mosir=大きな・村)に由来します。
温根沼北岸の丘陵上には、縄文時代の貝塚、擦文時代の竪穴住居が確認されていますが(関江谷1竪穴群)、まさに先祖代々の土地だったことがわかります。
安永年間(1772年〜1780年)には飛騨国増田郡湯之島村(現:岐阜県下呂市)出身の飛騨屋久兵衛がネモロ場所(根室一帯の漁場)を開設していますが、当然、温根沼(幌茂尻)にも網を入れています。
温根沼は、最深部でも7mほどの深さしかなく、にアマモやコアマモ(海藻)、アサリ、タンチョウなどの生息地として風蓮湖、春国岱(しゅんくにたい)と並んで、日本の重要湿地500に選択されています。
干潮時には沖合いまで砂州となり、アサリやホッキ貝の潮干狩りも可能。
沼口にかかる温根沼大橋は夕日のスポットにもなっています。
温根沼 | |
名称 | 温根沼/おんねとう |
所在地 | 北海道根室市温根沼 |
関連HP | 根室市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 根室中標津空港から約71km |
駐車場 | 温根沼港(無料)を利用 |
問い合わせ | 根室市商工観光課 TEL:0153-23-6111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |