エゾ地の火まつり|上ノ国町

お盆の時期に開催される、上ノ国町の夏を代表するイベント。昼の部は子供たちを対象にしたゲーム大会などがメイン。午後は、水合戦選手大会U-12、バンド演奏、そして夜の部は上ノ国町内山車(だし)入場&祭囃子披露、上ノ国音頭、龍焔太鼓、「日本海たいまつ明かし」、そして真夏の打ち上げ花火と続きます。

北海道で最も早い時期に和人が定住した上ノ国の火まつり

火まつりのクライマックスには、高さ5mの巨大たいまつに一斉に火が灯され、それに合わせて龍焔太鼓が響き渡り、800発の花火が打ち上がります。

あえて祭の名に「エゾ地」(蝦夷地)が付くのは、上ノ国町は北海道で最も早い時期に和人が定住した地だから。そしてそこに築かれた館(だて)と呼ばれる山城(中世の砦)には和人とアイヌが共存していたことが判明しています(国の史跡・勝山館から和人の墓とアイヌの墓が出土)。

享徳3年(1454年)、南部氏に追われた安東政季(あんどうまさすえ/津軽十三湊を拠点とした海の豪族)は武田信広(若狭国の守護大名・武田信賢の子と伝承されています)らとともに蝦夷地に渡り、配下の武将を12の館に配置します。これが道南十二館(どうなんじゅうにたて)で、上ノ国には花沢館、比石館が築かれています。

15世紀頃、渡党(わたりとう)と称する本州の和人が北海道に進出した時代、渡島半島は、津軽の安藤氏の支配下にあり、「下之国」(北斗市=旧上磯町を中心とした地域)、「松前」(松前町を中心とした地域)、「上之国」(上ノ国町を中心とした地域)にそれぞれ守護が置かれていました。

上ノ国の丘の上には松前氏の祖・武田信広が、15世紀後半に築いた山城・勝山館跡(かつやまだてあと)も残され、国の史跡になっています。

エゾ地の火まつり

 

エゾ地の火まつり|上ノ国町
開催日時 8月14日昼の部13:00〜、夜の部17:00〜、雨天の場合は一部8月15日に順延
所在地 北海道檜山郡上ノ国町上ノ国町大留89-1
場所 上ノ国小学校グラウンド
関連HP 上ノ国町公式ホームページ
電車・バスで JR上ノ国駅から徒歩10分
ドライブで 道央自動車道落部ICから約65km
駐車場 300台/無料
問い合わせ エゾ地の火まつり実行委員会(上ノ国町役場水産商工課商工観光グループ) TEL:0139-55-2311/FAX:0139-55-2025
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