「じゃがいも列車」を知っていますか!?

じゃがいも列車

あまり知られていませんが、北海道で産するじゃがいも(馬鈴薯)、玉ねぎの半数は実はJR貨物による鉄道輸送で本州へと運ばれています。収穫の秋になると運転されるのが、「じゃがいも列車」、「玉ねぎ列車」。じゃがいも(馬鈴薯)に関しては毎年コンテナ総数2700個を津軽海峡トンネルを抜け、本州へと運んでいるのです。

帯広〜熊谷に毎秋「じゃがいも列車」が27回走行

馬鈴薯畑
十勝の夏の風物詩は、花咲く馬鈴薯畑

「じゃがいも列車」が運転されるのは、毎年9月中旬〜10月上旬。
通風コンテナ車20両に12ftコンテナを100個積載、27日間にわたって1便運行し、2700個を運ぶというスケジュールです。
発駅となるのは帯広貨物駅(北海道帯広市)、そして着駅が熊谷貨物ターミナル駅(埼玉県熊谷市/TOPの画像は到着シーン)です。

北海道から本州への貨物輸送というとフェリーを連想しますが、牽引貨物自動車(トレーラー)で港に運び、さらに港から牽引貨物自動車(トレーラー)で運搬、しかも長時間かかるフェリーで運ぶのは非効率ということで、現在でも鉄道貨物が重宝されているのです。

本州内でもかつては八ヶ岳山麓の高原野菜を貨物で運ぶ小海線の「キャベツ列車」、「レタス列車」などがあり、SLが牽引する「キャベツ列車」は撮り鉄にも人気でしたが、今では遠い昔話に。
熟年世代には映画『エデンの東』で、レタスを氷で冷やして東部の市場へ出荷し一儲けしようと考え、途中の事故で列車内で氷が溶けて野菜が腐ってしまい大損害を蒙るというシーンがありますが、国内のキャベツ・レタスは「通風車」(つうふうしゃ)と呼ばれる風通しの良い貨車を使っていました。

現在では高原野菜のレタス、キャベツは、収穫後に真空冷却機で芯まで冷やされたあと、鮮度を保つために冷蔵・冷凍機能付きトラックで夜間に運搬され、東京などの市場に朝には並ぶので、鉄道輸送はお役御免となったのです。

海をトンネルで越えることのできる鉄道貨物が重宝されるのは、冷蔵の必要がないじゃがいも、玉ねぎ、人参など。
この「じゃがいも列車」、JR貨物は「馬鈴薯輸送専用列車」(列車番号=9078~8054~9085列車)と呼んでいますが、鉄道ファンは「芋臨」などと呼び習わしています。

馬鈴薯
収穫は9月にスタート
「じゃがいも列車」を知っていますか!?
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