美唄鉄道・東明駅跡

美唄鉄道・東明駅跡

北海道美唄市にあるた三菱鉱業美唄鉄道線(美唄鉄道)の駅跡が、美唄鉄道・東明駅跡(びばいてつどう・とうめいえきあと)。炭鉱全盛時代の昭和23年1月10日に新駅として開業、三井新美唄炭砿(旧・徳田鉱山)の炭鉱住宅の住民の足などとして活躍、昭和47年6月1日に廃駅となっています。

三井新美唄炭砿の炭鉱住宅開設で戦後に設置された駅

美唄鉄道・東明駅跡

三井新美唄炭砿は、大正4年に徳田鉱山として開鉱。
昭和16年、三井美唄炭鉱に買収、戦後は三井新美唄炭砿(三井美唄炭鉱2坑)として炭鉱住宅も整備されて採炭が行なわれ、そのために、美唄駅〜美唄炭山駅〜常盤台駅を結んだ美唄鉄道(大正3年11月、美唄軽便鉄道として開業、大正4年に三菱に買収され美唄鉄道)に新駅として開設されたのが東明駅です。

戦前は東明(しののめ)と呼ばれる畑作中心の農村地域でしたが、戦後に三井・三菱両炭鉱の炭住街に変わり、 昭和23年に東明駅が設置されたのを契機に一帯を「とうめい」と呼称するようになったもの。

三井新美唄炭砿2坑は昭和29年4月に閉山していますが、駅はそのまま存続し、昭和47年4月、三菱美唄炭鉱も閉山となったことで美唄鉄道も廃線となっています。
道道135号(美唄富良野線)沿いに三井美唄第2坑の選炭工場跡が残されています。

廃駅後、木造平屋建ての東明駅の駅舎は美唄市に寄付され、保存されています。
また、美唄鉄道で活躍した当時、鉄道ファンに人気だった国鉄4110形蒸気機関車の同形機である2号機関車が静態保存されています(日本で唯一公開されている4110形機関車)。
東明駅は、島式ホーム1面2線を有した駅でしたが駅舎とともにプラットホームも残され、見学が可能。
美唄市には三井美唄炭鉱住宅群の一部も一般住宅に転用されて現存、訪れることで炭鉱鉄道と炭鉱の歴史を学ぶことができます。

美唄鉄道・東明駅跡
美唄鉄道2号機関車
国鉄4110形蒸気機関車の同形機である2号機関車
美唄鉄道・東明駅跡
名称 美唄鉄道・東明駅跡/びばてつどう・とうめいえきあと
所在地 北海道美唄市東明5条2-3-9
ドライブで 道央自動車道美唄ICから約1km
駐車場 あり/無料
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美唄鉄道・東明駅跡

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