北海道東川町の旭岳山腹に湧く旭岳温泉、「グランドホテル大雪」近くの勇駒別川に懸かる滝が駒止の滝。大正7年、旭川市に駐屯する旭川第七師団野砲隊が旭岳縦断を計画。道も満足にない時代だったので、勇駒別川を遡上して旭岳の登頂を計画しましたが、この滝に人馬ともに行く手を阻まれたため、駒止の滝と呼ばれるように。
陸軍の精鋭部隊を足止めした滝
駒止の滝は3段になって落ちる落差15mの滝。
駐車場からすぐのところに展望台があり簡単に観賞できます。
昭和4年8月11日〜20日にかけても10日間の大雪山縦断行軍記録が残されています。
将校准士官22名、下士160名、馬38頭、車両20両が参加し、軍馬1頭が犠牲になっています。
大正時代〜昭和初期には、こういった大雪山縦断の行軍が行なわれていたことがわかります。
現在の旭岳温泉が発見されたのは大正3年、阿久津啓吉で、大正5年には湯小屋が築かれています。
勇駒別温泉と命名され、旅館が建ち並んだのは戦後のことです(車道開通は昭和29年、旭岳温泉に改名されたのは昭和57年)。
ちなみに旭岳山頂に一等三角点「瓊多窟(ぬたっく)」が選点されたのは明治33年のことで、陸地測量師(陸軍技師)の館潔彦(たてきよひこ)によるもの。
当時の測量業務は陸軍参謀本部に委ねられていたのです。
旭川・旭岳周辺の取材班おすすめの宿は!?
このエリアを旅するコツは、旭岳ロープウェイで山上に上がるなら、ぜひ旭岳温泉に泊まり、山上での時間にゆとりをもたせること。
旭岳温泉では、全国にリゾートホテルや旅館を展開する共立リゾートの運営する「ラビスタ大雪山」、全26室と優雅なリゾートホテル「ホテルディアバレー」(定山渓グランドホテル瑞苑を経営のハマノホテルズ運営)がおすすめ。
山麓では、ひがしかぐら森林公園にある「森のゆ ホテル花神楽」が比較的にエコノミーで家族向け。
旭川市内では、旭川駅隣接のJRグループの「JRイン旭川」が好評です。
ラビスタ大雪山
旭岳温泉にあるヨーロッパアルプスのホテルを思わせるような、山荘風のホテル。
部屋の窓から旭岳を眺める一等地に立地。
夕食は創作フレンチ料理と鉄板焼きの2つのレストランを選択。
温泉は源泉かけ流しです。
ホテルディアバレー
「大人の隠れ家」を自認する旭岳温泉のリゾートホテル。
別荘感覚で泊まれるようにとゆったりとした設計になっており、滞在にも向いています。
夕食は、前菜・メイン料理2皿に加え「野菜たちビュッフェ」が楽しめる「ディアバレースタイル」、またはカジュアルスタイルで楽しめる「和洋ビュッフェ」。
温泉は源泉かけ流しで、姉妹館「ホテルベアモンテ」(徒歩15分)の温泉も無料で利用可能。
森のゆ ホテル花神楽
旭川市街と、旭岳温泉の中間、ひがしかぐら森林公園にあるホテル。
公共の宿としてスタートしたため、設備も充実で、コテージもあります。
大浴場は、シーズン中は日帰り入浴客で混雑することを念頭に。
奮発すれば露天風呂付きの客室も。
JRイン旭川
JRグループのビジネスホテルだけに、JR旭川駅に隣接するという好立地。
イオンモール直結で、買い物などには困らないため、道内旅行の中継地点で、1泊は都会にという人にも絶好です。
温泉ではありませんが大浴場(半露天風呂付き)も備わっています。
ツインもエコノミーツインルーム(17平米)、ツインルーム(24平米)、ラージツインルーム(27平米/3名利用も可能)と3タイプあり、気分と予算に合わせることができます。
駒止の滝 | |
名称 | 駒止の滝/こまどめのたき |
所在地 | 北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉 |
ドライブで | 旭川空港から約39km |
駐車場 | 10台/無料 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |