標高1041mの樽前山(たるまえさん)は、支笏(しこつ)カルデラを囲む山々のうち、比較的手軽に登れる活火山で、山頂には不思議な溶岩ドーム(溶岩円頂丘)がそびえ立っています。支笏湖畔のモラップから標高660mの7合目までは車道が通じ、6月〜10月頃なら車で山上まで到達。7合目から山頂は、所要1時間ほどの頑張りです。
山頂は東山、西山の2つあるのでご注意を
まずは、樽前山7合目ヒュッテで入林届を出し、山頂を目指しましょう。
7合目付近は低木林帯とお花畑になっています。
また登山道から眼下にするカラマツの大樹海は日本一ともいっていい広がりを有しています。
ここから火山荒原のザレ道を50分ほど登れば、外輪山の一角に出ます。
7合目からひと頑張り(約10分)で、眼下に支笏湖と大樹海を眺める見晴らし台。
足に自信がない人は、ここまでハイキングを。
さらに10分ほど歩けば、森林限界点となります。
ここからは、火山砂礫の道となり、外輪山取付まで30分ほど。
ここで、東山への道と、樽前神社奥宮~西山方面の道を分けますが、東山山頂へは徒歩15分。
溶岩ドームの眺めがいい西山山頂へは徒歩35分。
山頂に中央の溶岩ドームは立入禁止
山頂部は、直径1.2km×1.5kmの外輪山によって囲まれ、中央に溶岩円頂丘(溶岩ドーム)がそびえるかたち。
この外輪山は、1739年(元文4年)8月18日〜30日の大規模なマグマ噴火で誕生したものです。
現在も活火山なので、火山活動に留意して入山のこと。
標高は最高点の樽前ドームで1041m、一等三角点(点名「樽前岳」)の東山で1021.9m、三等三角点(点名「樽前山」)の西山で993.8m、樽前山神社奥宮のピーク(外輪山南側)で921m。
ちなみに山の名はアイヌ語のタオロ・オマ・イ(taor-oma-i=川岸の高いところ・ある・もの)に由来し、樽前山を水源とする樽前川を示していると推測されています。
山自体はオフイヌプリ(燃える・山)と呼ばれていました。
樽前山山頂にある溶岩ドームは、明治42年の噴火で誕生したもの。支笏湖の湖畔などからも確認できるので、登山しない場合でもぜひ見上げておきましょう。
樽前山熔岩円頂丘として、北海道指定文化財の天然記念物に指定されています。
溶岩ドーム周辺は、現在でも活発な火山活動をしているので、一般の登山者は立ち入ることができません。
樽前山 | |
名称 | 樽前山/たるまえさん |
所在地 | 北海道苫小牧市樽前 |
関連HP | 苫小牧市公式ホームページ |
電車・バスで | 支笏湖温泉からタクシーで20分で7合目 |
ドライブで | 道央自動車道千歳ICから約33kmで7合目駐車場 |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 苫小牧観光案内所 TEL:0144-34-2000 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |