松浦武四郎像(鏡沼海浜公園)

松浦武四郎像(鏡沼海浜公園)

北海道天塩町、天塩川河口近くの天塩町鏡沼海浜公園に立つ松浦武四郎像。幕末の探検家・松浦武四郎は、28歳から6度にわたり、蝦夷地(えぞち=現・北海道)を調査。天塩川は、「此川すじの事は中々尽すべきにあらざれば他日可認しと残し置きたり」(『廻浦日誌』)とあり、5回目でようやく天塩川探索を試みています。

松浦武四郎の天塩川調査の出発点

松浦武四郎像(鏡沼海浜公園)

石狩川に次いで北海道で2番目に長い天塩川。
その河口は、安政4年(1857年)に行なわれた松浦武四郎の天塩川流域調査の出発地ともなっています。
当時の天塩川の河口は長大な砂嘴が伸びる天然の良港でした。
松浦武四郎の天塩川探査に要した日数は、往復で24日間。
6月6日にテシホ(現・天塩)の運上屋を出発、上流のトナイタイペ(東内大部/士別市上士別町27線)に到達しています。
道らしい道がなかったため二人乗りの丸太舟を活用しています。
松浦武四郎がアイヌの長老(エカシ)のアエトモにとの話の中で北海道という名のルーツとなる「北加伊道」を創案したというのが現在の音威子府村物満内で、「北海道命名の地」碑も立っています。

鏡沼海浜公園に立つ松浦武四郎像の横には「蝦夷人の みそぎなしたる 天塩川今宵ぞ夏の とまりをばしる」「ながむれば 渚ましろに 成にけりてしほの浜の 雪の夕暮れ」(ともに『天塩日誌』記載)という松浦武四郎の歌碑も立っています。

松浦武四郎像(鏡沼海浜公園)
名称 松浦武四郎像(鏡沼海浜公園)/まつうらたけしろうぞう(かがみぬまかいひんこうえん)
所在地 北海道天塩郡天塩町更岸7476
関連HP 天塩町公式ホームページ
ドライブで 稚内空港から約73km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 鏡沼海浜公園管理室 TEL:01632-2-1830(5月〜10月)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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