龍宮台展望台

北海道湧別町、サロマ湖とオホーツク海を隔てる長大な砂州に人工的に開いた湖口に臨む展望台が龍宮台展望台。湖口開削により砂州は東西に分断されていますが、西側（湧別町側）の突端部の砂丘一帯は竜宮街道にちなんで竜宮台と命名され、サロマ湖観光の拠点になっています。道道656号（湧別停車場サロマ湖線）終点に設けられたのが龍宮台展望台です。

サロマ湖に延びる砂州の湧別町側先端

明治・大正時代の文豪・大町桂月（おおまちけいげつ）は、大正10年9月3日にサロマ湖を訪れ、「一方には湖水の静かな波、一方はオホーツク海の荒波を左右に見比べつつ、果ても知れぬ狭き州を行けば、唯々人界を離れて、竜宮に旅するかとのみ思はれ申候。竜宮の通路と命名いたし申候」と述べています。
そして『北海道山水の大観』（雑誌『太陽』大正12年6月）にも天の橋立の9倍にも及ぶ長大な砂嘴を竜宮街道（龍宮街道）と名付けたと記しています。
当時は、サロマ湖（猿澗湖）とオホーツク海を隔てる長大な砂嘴の上に街道（国道）が通っていたのです。
湧別町側の三里浜に、昭和46年には大町桂月を顕彰する「龍宮の碑」が建立され、昭和61年には竜宮台展望台が設置されています。
流氷シーズンには流氷が間近に見られる絶好のポイントに。

展望台近くの砂州にはオートキャンプサイト47区画、バンガロー10棟（コンセント使用可）、オートバイサイト25区画のある三里浜キャンプ場も整備され、道東の夏を過ごすことができます（営業は夏期のみ）。

サロマ湖

北海道のオホーツク海側（北見支庁）、北見市、佐呂間町、湧別町にまたがる湖面面積150平方キロという広大な湖がサロマ湖。琵琶湖、霞ヶ浦に次いで日本で3番目に大きな湖で、海水が流入する汽水湖としては、日本最大の湖です。長さ25kmにも及ぶ砂州で

竜宮街道

オホーツク海とサロマ湖に挟まれた細い砂洲（砂嘴）は、全体が竜宮街道原生花園になっており、その中央を戦前の国道、竜宮街道が通っています。今でこそサロマ湖は海でつながっている汽水湖ですが、それは人工的に砂洲の一部を掘削し、水路（第1湖口、第2湖