層雲峡(北海道上川町)は、石狩川に沿って最大高さ200mの絶壁が連続し、断崖からいくつもの滝が落下する延長24kmの大渓谷。このなかで、駐車場に車を停め、溶結凝灰岩の柱状節理の壁を伝う滝をのんびりと観賞できるのは、流星の滝・銀河の滝だけ。流星の滝・銀河の滝とペアで、日本の滝百選に選定されています。
断崖から落下する見事な双瀑の成因にも思いを馳せよう!
流星の滝は落差90m、銀河の滝は落差120m。流星の滝は雄滝とも呼ばれ、迫力充分。
一方銀河の滝は、幾筋もに分かれた繊細な姿で、雌滝とも呼ばれています。
滝に挟まれる岩が不動岩です。
白雲岳(2230.1m)を源にする雄滝が懸かる雄滝の沢、赤岳下の駒草平あたりを源にするのが雌滝が懸かる雌滝の沢で、台地となった大雪山をゆるやかに下り、石狩川が削った層雲峡の断崖で一気に石狩川をめがけて落下します。
滝の成因は、簡単にいえば、川の浸食のスピードの差。
急流の石狩川はかつてお鉢平にあった成層火山が、3万年前に巨大噴火を起こして誕生した火砕流の台地を、猛スピードで削り続け、雄滝の沢、雌滝の沢は水量の少なさもあってゆっくりと削った結果の川底の高度さが成因です。
2つの滝を見るポイントは遊歩道で結ばれており、また滝対岸の斜面を20分ほど登れば、2つの滝を眺める双瀑台(標高788m)があります。
駐車場があるのが標高650mなので、標高差140mほどをジグザグに登ることになります。
ちなみに銀河トンネル手前で国道から分かれ駐車場へと続く石狩川沿いの車道は、かつての国道。
雲井ノ滝、小函、神削壁をへて大函へと通じていましたが、落石事故により通行止めになり、今では銀河トンネルで層雲峡の核心部を見ずにして通り過ぎてしまいます。
流星の滝・銀河の滝 | |
名称 | 流星の滝・銀河の滝/りゅせいのたき・ぎんがのたき |
所在地 | 北海道上川郡上川町層雲峡 |
関連HP | 層雲峡観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 旭川空港から約74km |
駐車場 | 公共駐車場(200台/無料) |
問い合わせ | 層雲峡観光協会 TEL:01658-2-1811 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |