望岳台

望岳台

十勝岳(2077m)の山腹、標高930mほどの場所に位置する展望台が望岳台(十勝岳望岳台)。十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰で、深田久弥の『日本百名山』の一座にもなっている十勝岳の登山口でもあるので、観光客のほか、登山者で賑わう場所です。見上げる十勝岳にはグラウンド火口近くの大正火口、昭和火口も目に入ります。

十勝岳では大正火口、昭和火口、62-2火口からの噴煙が上がる

望岳台
望岳台
白金温泉近くの白樺街道から美瑛岳眺望
望岳台
望岳台が近づくにつれ十勝岳が間近に迫る

大正15年5月24日の水蒸気噴火では、火山泥流が発生して現在の望岳台付近まで流出、さらに残雪を溶かした火山泥流が上富良野市街にまで到達、死者行方不明137名の災害となっています。
この火山泥流をモチーフに、三浦綾子は小説『泥流地帯』、『続・泥流地帯』を執筆したのです。
また、現在、望岳台から十勝岳への登山コースは大正噴火の泥流跡を登っています。

昭和になっての噴火活動もあり、昭和37年にも爆発を起こし、昭和火口、62-2火口など昭和火口群を生んでいます。

望岳台への道道966号(十勝岳温泉美瑛線)は白金温泉あたりでは白樺街道と呼ばれる美しい白樺林。
そして高度を上げるにつれ、荒々しい十勝岳が近づいてきます。

平成26年の御嶽山噴火をきっかけに望岳台のレストハウスが堅牢な施設に建て替えられ、十勝岳望岳台防災シェルターとして機能しています。
美瑛や富良野の街並みを眼下に、噴煙上げる十勝岳を眺めながら1kmほどを歩く遊歩道も設置。

入山にあたっては、噴火警戒レベルの確認を。
とくに残雪時には火山活動の活発化に伴って融雪により大規模な泥流、土石流の発生の可能性もあるので、注意が必要です。

望岳台
望岳台
望岳台
望岳台に置かれた火口からの距離図

 

望岳台
名称 望岳台/ぼうがくだい
所在地 北海道上川郡美瑛町白金
関連HP 美瑛町観光協会公式ホームページ
ドライブで 旭川空港から約36km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 美瑛町観光振興係 TEL:0166-92-1111/FAX:0166-92-4414
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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