函館市熱帯植物園『サル山温泉』

地獄谷野猿公苑(長野県山ノ内町)の温泉につかる猿は、Snow Monkeysとして今や世界的に有名です。ところがどっこい、函館の湯の川温泉にある「函館市熱帯植物園」では、豊富な温泉を利用して、12月〜ゴールデンウィークまで(年末年始は休園)、『サル山温泉』を実施しています。

温泉入浴は「皮膚病などの予防にも最適」なんだとか

Snow Mokeys

函館市熱帯植物園が完成したのは、昭和45年7月。当時は高崎山を筆頭に全国的にサル山が人気ということもあって、開園翌年の昭和46年10月にはサル山を増設したのです。20頭のニホンザルが本州から函館に。野生のニホンザルの北限は、下北半島ですから、本来、北海道には生息していません。函太郎というボスや奥さんの巴さんなど、20頭が函館暮らしを始めたのです。現在ここにいる90頭のニホンザルは、初代の移住猿の子孫なのです。

もともとニホンザルは水が嫌いなのですが、さすがに寒い冬には温泉がイチバンというわけで、「12月になるのを楽しみに待っている」(函館市熱帯植物園)んだとか。
温泉が浴槽に注がれると、湯に手を入れて湯加減を確認するのも人間と同じ。ただ、人間と少し違うのは、熱めの湯が好きだということ。
「40度にしないと入浴しない」(函館市熱帯植物園)とのことで、函館市熱帯植物園の『サル山温泉』の湯温は、41度~42度に保たれています(湯船は毎朝清掃され、源泉温度が50度くらいと高めなので、職員が外気温を見ながら加水して調整)。

ちなみに90頭もいる猿のなかには当然、温泉嫌いもいるらしく、好んで温泉に入るのは8割ほど。
温泉好きな猿は、朝から晩まで温泉に出たり入ったり。これは人間と同じなのですが、温泉に入り過ぎると皮膚が夏到来と錯覚を起こし、冬毛が抜けてしまうこともあるんだとか。
ワイルドな猿は、温泉の中で排泄することもあるそうで、飼育員を困らせています。

入園窓口では猿の餌(主食のモンキービット)の販売もしています(1袋税込100円)。

函館湯の川温泉旅館協同組合ではポスターを制作してPR中です
函館湯の川温泉旅館協同組合ではポスターを制作してPR中です

 

函館市熱帯植物園『サル山温泉』
開催日 12月1日~ゴールデンウィーク(12月29日~1月1日休)
所在地 北海道函館市湯川町3-1-15
場所 函館市熱帯植物園
関連HP 函館市熱帯植物園公式ホームページ
電車・バスで JR函館駅前から函館市営バス函館空港行き、日吉営業所方面行きで17分、熱帯植物園前下車、徒歩3分
ドライブで 函館空港から3.2km
駐車場 133台/無料
問い合わせ 函館市熱帯植物園 TEL:0138-57-7833
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
函館 サル山温泉

函館市営熱帯植物園

2016.12.12

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