支笏湖畔、美笛キャンプ場で支笏湖に注ぐ千歳川の上流、ソウオン美笛川の標高500m地点に懸かる滝。地形的には支笏湖カルデラのカルデラ内壁に懸かるかたちです。支笏湖の南岸を走る国道276号(支笏国道)の支笏大橋の千歳寄りで林道に入り、2km弱走った先に駐車場があります。
支笏湖カルデラに架かる滝と鉱山町跡を見学
駐車場から川沿いに付けられた山道を800mほど歩くと美笛の滝。
大雨などの後は川に架かる橋が流されることもあるので支笏湖ビジターセンターを訪れて、歩道の状況、ヒグマの出没状況などを確認してから入山を。
美笛の滝の落差は50mほどで、結氷する冬季はアイスクライミングの愛好者達の絶好のトレーニング場になっています。
国道から駐車場への途中、右手に広がる平坦地は、往時には5000人が暮らしたという千歳鉱山の跡。
巨大な池は鉱さい堆積場跡です。
千歳鉱山
千歳鉱山は、昭和8年、大野直澄がモシルンピプイ(鳴尾沢)で金の露頭を発見したことに始まり、戦後は三菱金属の鉱山として昭和61年に閉山するまで金約20tと銀約90tを産出。
これは、道内においては鴻之舞鉱山(紋別市)に次ぐ産出量です。
これは、道内においては鴻之舞鉱山(紋別市)に次ぐ産出量です。
最盛期(戦中時)には5000人が暮らすの巨大な集落が山中に誕生していました。
千歳市立鉱山小中学校が建ち、昭和10年~昭和27年には千歳鉱業所坑外専用軌道(千歳鉱山軌道/川口事務所駅〜八千代駅〜鳴尾駅 〜本山駅)という軽便鉄道(軌間762mm)も敷かれていました。
昭和10年10月の開業時には、中村組、加藤製作所ガソリン機関車を5両配備しています。
往時は鉱石を支笏湖の湖上を船(白銀丸)で運び、現在の支笏湖温泉で王子軽便鉄道の貨車に積んでいたのです。
軌道のあとは黄金林道などの林道や国道276号に転用されています。
美笛の滝 | |
名称 | 美笛の滝/びふえのたき |
所在地 | 北海道千歳市美笛 |
関連HP | 千歳市公式ホームページ |
ドライブで | 道央自動車道千歳ICから約48.5km |
駐車場 | 滝入口駐車場(6台/無料) |
問い合わせ | 千歳市観光課 TEL:0123-24-0366 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |