室蘭本線追分駅近く、かつては鉄道基地として活気あふれた追分機関区(後の追分運転区)跡地に設けられた資料館。明治25年、北海道炭礦鉄道の駅開業と同時に機関区が置かれた場所です。現在の石勝線と室蘭本線の分岐する駅という意味で追分駅という名が付けられ、鉄道の分岐(追分)という地勢が旧追分町の町名のルーツになっています。
かつての鉄道の拠点に造られた資料館
当時は北海道屈指の鉄道の拠点で、車両基地として扇型の追分機関庫(後の追分機関区)も設置されていました。
空知地方や夕張から採掘された石炭を室蘭方面に運ぶ拠点として、多い時は60輌以上の機関車が配置され、鉄道職員とその家族だけでも町は賑わう「鉄道の町」として発展しました。
そんな北海道の発展に寄与した鉄道の歴史を今に伝えるのが鉄道資料館で、往時の扇形機関庫などは昭和51年の火災で焼失してしまいましたが、焼失を免れた機関車などが展示されています。
ドイツ・イギリスに北海道炭礦鉄道会社が製造発注したレール2本は、明治25年の開通時の貴重なレールです。
蒸気機関車D51-320号機(昭和14年/日立製作所製)が静態保存され、定例開館日にはSL保存協力会の人の解説を受けることも可能で、定例開館日以外の土・日曜、祝日には隣接する鹿公園管理人に案内してもらえる仕組み。
定例開館日以外に見学を希望する場合は、安平町教育委員会社会教育グループへ連絡すれば、教育委員会職員が対応してくれます。
ちなみに日本で最後にSL「さよなら列車」が走ったのも室蘭~岩見沢間(昭和50年12月14日)、最後のSL入換業務(昭和51年3月2日)が行なわれた地が追分駅です。
安平町鉄道資料館 | |
名称 | 安平町鉄道資料館/あびらちょうてつどうしりょうかん |
所在地 | 北海道勇払郡安平町追分白樺2-14 |
関連HP | 道の駅あびら公式ホームページ |
ドライブで | 道東自動車道追分町ICから約2.5km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 道の駅あびらD51ステーション TEL:0145-29-7751/FAX:0145-25-2500 |
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