北海道帯広市、帯広市街の中心にあり、約5.5haもの広大な敷地をもつ、帯広市民のオアシスが、緑ヶ丘公園。旧帯広町が十勝監獄用地を購入し整備した公園で、帯広駅から徒歩30分と少し離れていますが、ドライブ途中の立ち寄りスポットには絶好。「帯広百年記念館」、「400メートルベンチ」などもあります。
帯広市民のオアシスは長大なベンチが名物

緑ヶ丘の名は、緑あふれるという意味合いもありますが、実は公園誕生の功労者・小泉碧(こいずみみどり=「北海道ホテル」の前身、旅館「北海館」を経営、帯広町の町会議員)の名を取ったものです。
園内には、「帯広百年記念館」、「北海道立帯広美術館」「みどりと花のセンター」、「おびひろ動物園」、野草園、児童会館、ボート池、彫刻の径(みち)、トリムコース、グリーンパーク、「トーテムジャングル」など子供向け遊具の配された児童遊園などが点在。
夏は、白樺、エゾヤマザクラなどが茂り、散策にも最適です。
かつて囚人が掘ったという「十勝池」ではボート遊びも可能。
彫刻の径には、作家18人による21体の現代彫刻(十勝御影石を使用、)が、園路沿いに配置。
グリーンパークは縦400m、横200mという広大な芝生の広場で、自由に利用できるので、子供を遊ばせるのにも最適。
グリーンパークには400mという長大なベンチ(昭和56年完成)があり、かっては世界一長いベンチとしてギネスブックにも登録され、このベンチを目的に多くの旅人がやってきました。
十勝監獄の跡地には十勝監獄石油庫(明治33年築、レンガ造り・監獄内で使われる灯火用の保管庫/現存する帯広市内で最古の建築物)、レンガなどを焼いた北海道集治監十勝分監(明治36年に独立して十勝監獄に)窯跡なども現存。
あまりに広大なので、まずは、園内図のチェックを。
駐車場も9ヶ所ほどあるので、目的地を決めて、その近くに入れるのが賢明です。



北海道集治監十勝分監(十勝監獄)ゆかりの土地
明治28年に囚人による北海道開拓の役割をも担った北海道集治監十勝分監が設置されましたが、その規模は帯広駅周辺以南から東は札内川のふもと、西は芽室町北伏古まで広がる広大な土地(明治36年、十勝監獄に)。
「十勝池」と呼ばれる園内の池は、囚人延べ3260人が開削したもので、外郭は十勝を表わし、池内の小島は帯広市を模ったもの。
囚人たちは2年間で数百haという広大な土地を開拓、十勝の礎を築いたのです。
緑ヶ丘公園はそんな囚人たちが十勝開拓を担ったという十勝開拓使を偲ぶ場所にもなっているのです。

緑ヶ丘公園 | |
名称 | 緑ヶ丘公園/みどりがおかこうえん |
所在地 | 北海道帯広市緑ヶ丘2 |
関連HP | 帯広市公式ホームページ |
電車・バスで | JR帯広駅から徒歩20分 |
ドライブで | 帯広空港から約22km |
駐車場 | 120台/無料 |
問い合わせ | みどりと花のセンター TEL:0155-21-3172 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |