根室中標津空港から世界遺産・知床羅臼へは、多くの人が「国道経由」でアプローチしています。 とくに知床が初めての旅行者が、牧場に匂いがプンプンと漂う根室中標津空港に降り立つと、必ずといっていいほど、「国道経由」のルートを選択してしまいます。
試しにカーナビにルートを入れれば、距離優先にでもしない限りが、《根室中標津空港→中標津市街→(国道272号)→標津市街→(国道244号)→斜里・根北峠分岐→(国道335号)→羅臼市街・羅臼港》とアプローチしてしまいます。
中標津の市街には大型のスーパーや、ケーズデンキのような家電量販店、ユニクロ (UNIQLO)などもあるので買い物の必要があれば便利な町ではあります。
しかし、カーナビ通りに走るのはかなり遠回りになるので、時間のロスにもつながります。
中標津空港から知床羅臼へダイレクトに走るのなら、以下のルートが断然おすすめです。 地元の人もこのルートを使う人が多いのです。薫別川を渡る部分が道路改良工事中で、一部にダートが残っていますが、それもまた旅の楽しみです(以前は北海道道にはダートの道が数多くありましたが、近年舗装されてダートを走る機会はめっきりと減少しました)。
北海道道1145号薫別川北線は、標津町川北と薫別を結ぶ道道。根室中標津空港から知床羅臼を目ざす場合には北海道道774号川北中標津線を走り、国道244号(野付国道)の直線道路に合流したら左折して、しばらく根北峠(こんぽくとうげ)・斜里方面へと走り、北海道道1145号薫別川北線の分岐で古多糠(こたぬか)方面に右折すればあとは一本道(下の画像が分岐近くの直線道路)。道を忠実にたどると薫別川を越すところが幅員が狭い旧道ですが、いやならば手前を右折すれば国道に出ます。
羅臼の人はこのルートを「川北・古多糠経由」と呼んでいます。
川北は、かつて釧路・標茶と標津を結ぶ国鉄標津線が走っていた時代に、川北駅があった場所。川北駅跡にはディーゼルカーも置いてありますので時間に余裕があれば見学を。