知床・道東へ安く行く方法(その1)遠回りでも千歳空港を起点に

知床・道東を目ざす人からよく尋ねられるのが、「安く行く方法はないですかね?」。取材班が仕事でも、あるいはファミリーで知床を目ざす際にも活用しているのが、「新千歳空港を起点にする方法」です。近年、北海道内の高速道路も道東方面へと延伸。千歳空港からのアプローチがグンと有効になっているのです。

首都圏からなら成田空港から新千歳へ

首都圏の人なら、成田空港からLCCを利用するのも有効な手段です。
たとえば、バニラエア。夏休みはちょっと高くて最低でも片道1万5000円くらいはかかりますが、トップシーズンを外せば1万円を切る料金設定も。
羽田〜根室中標津・女満別・釧路などに比べれば1人あたり片道で2万円近く安くなる計算です。

LCCは欠航のリスクなどもありますが、ひとまずバニラはANA系列。機体整備などもANAなので安心して搭乗できるでしょう。
成田から少し離れている人なら、成田空港周辺のホテルに前泊してでもこの方が安くなります。
夏休みなどは、成田空港周辺のホテルは逆に穴場(GWや夏休みは海外に出る人が多く、空港周辺のホテルは逆に安い料金設定になっています)で、有名なホテルでも「LCC早朝出発便に最適!朝6時迄のアーリーチェックアウトでお得プラン」などを用意しています。
取材班がいつも活用するホテルは、ホテル日航成田、そして成田ビューホテルです。値段的にも手頃で、かつ早朝のLCC便に連絡してシャトルバスも出ています。
さらに、東京駅から高速バス「アクセス成田」を使えば、1000円でホテルの玄関まで到達できます。
つまり、
成田空港周辺のホテルまでのアクセス(ゆったり座れる)+前泊のホテル(かなり立派)+LCC(バニラエア)=2万円ちょっと
という計算になるのです。

千歳からはレンタカーで(ルートもひと工夫)

取材班が使う手は、新千歳でなるべく安いレンタカーを探します。できれば楽天トラベルなどのキャンペーンなどで安くなっていれば最高です。

ルートもひと工夫。
道東方面へは道東自動車道を走るわけですが、千歳東ICまでは高速道路(有料区間)を使わず高規格道路(無料区間)を使って、千歳東ICで高速に乗るのが最短。
しかしこれでは面白みがないので、北海道箱根牧場をカーナビに入力して、箱根牧場で、まずは休憩(自慢のソフトクリームを味わったりします)。
高速道路に乗るのは、夕張ICから。
これならソフトクリーム代は充分に浮く計算です。

知床までに屈斜路プリンスで1泊

道東自動車道は、山岳ルートを抜けた十勝清水ICで降りてしまいます。
よく、阿寒ICや足寄近くまで走ってしまいがちですが、知床の往復も「観光重視」。
十勝清水ICで高速を降りて、国道274号・国道241号と走りましょう。
これで十勝の絶景を眺めることができます。
時間に余裕があれば、ナイタイ高原牧場(日本屈指の大牧場! そのスケールには驚きます)にもぜひ寄り道を。
国道241号はそのまま阿寒湖を越えていきます。
(時間に余裕が無い場合は阿寒ICまで走り切るのがおすすめです)

秘湯ファンならオンネトーそばの野中温泉に初日の宿をとるのもいいでしょう。
意外におすすめなのが、屈斜路プリンスホテル。
「高くてダメ」という人も多いのですが、
「お部屋タイプおまかせ♪【わくわくミステリープラン】夕朝食付き」「【さき楽30】家族の夏旅!夏は涼しい湖畔で過ごす♪お子さま半額★夏休みファミリープラン」なんてプランを上手に活用すれば、ファミリーなら1万円を切ることも(ファミリールームの利用)。8月下旬以降なら確実に1万円を切るので、超おすすめなのです。

屈斜路プリンスホテルに泊まっておけば、翌日、釧路湿原によってカヌーに乗ってから(おすすめはレイクサイドとうろです)、知床を目ざしても充分に明るいウチに知床に到着できます。

逆に花の季節ならサロマ湖・ワッカ原生花園で午前中は花見を楽しんでから網走経由で知床を目ざすというプランも成り立ちます。

このプランは、実際に取材にも家族旅行にも使っていますので、おすすめでかつ、現実的。さらに財布にもやさしい。
サイフもワイフも大喜びというわけです。

試算すると、根室中標津・釧路・女満別往復に比べても、屈斜路プリンスホテルの宿泊費とレンタカー代くらいは浮く計算になるはず。

ぜひ、お試しあれ。

(ご注意)道東エリアでは、朝夕、鹿の飛び出しがあります。
カーブの手前などでは減速して安全運転を心がけてください。
エゾシカは想像以上に大きく、衝突すると死亡事故となるケースも発生しています。
家族旅行などの際には、あまり遅くなる前に目的地に着くようにプランニングを。

掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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