北海道五大名城とは!?

北海道五大名城

北海道で日本100名城に選定されるのは、アイヌのチャシ(砦)群の根室半島チャシ跡群、幕末の西洋城郭の五稜郭、北海道で唯一の和式城郭の松前城の3城。これに中世の倭人が築いた城館の志苔館(しのりたて/函館市)、勝山館(かつやまだて/上ノ国町)を加えた5城が北海道五大名城といえます。

根室半島チャシ跡群|日本100名城

所在地:北海道根室市
築城年:
16世紀〜18世紀
築城者:
アイヌ民族
主な城主:
アイヌ民族
史跡:
国の史跡(アイヌ民族が構築した32ヶ所のチャシのうち24ヶ所が国の史跡に)
遺構:
壕、盛り土、土橋など
備考:
アイヌ語のチャシ(chasi)は、柵囲いの意、戦闘時の砦(とりで)のほか、周辺の部族との談判(チャランケ)や祭祀を行なう場にもなっていました

ノツカマフ1・2号チャシ跡(根室半島チャシ跡群)

根室半島の根室海峡側、ノッカマップ岬の東端には根室半島チャシ跡群のひとつ、ノッカマフチャシ跡(ノッカマフ1号・2号チャシ跡)があります。根室半島の海沿いには16世紀〜18世紀にアイヌ民族が構築した32ヶ所のチャシが現存。そのうち24ヶ所が国

ヲンネモトチャシ跡(根室半島チャシ跡群)

根室半島には16世紀~18世紀にアイヌが構築した32ヶ所のチャシが残されています。そのうち24ヶ所が国指定史跡となり根室半島チャシ群として「日本100名城」に選定。つまりは日本最北で最東端の100名城というわけです。チャシは戦闘時の砦(とり

五稜郭日本100名城

所在地:北海道函館市五稜郭町44
築城年:
慶応2年(1866年)
築城者:
徳川幕府
主な城主:
箱館奉行・杉浦梅潭(すぎうらばいたん)、箱館府知事・清水谷公考(しみずだにきんなる)=亀田役所土塁(亀田御役所土塁)として築城、北方警護を意識した行政の中心・箱館奉行所を設置
史跡:
国の特別史跡
遺構:
石垣、堀、土塁など
備考
:箱館開港時に箱館奉行所の内陸移転で建設された西洋式城郭
北海道遺産

五稜郭

五稜郭

江戸幕府が倒れ、大政奉還(たいせいほうかん)が行なわれたのが、慶応3年(1867年)。これに不満をもった旧幕臣の榎本武揚(えのもとたけあき)らが占拠し、最後の砦となったのが、箱館(北海道函館市)の五稜郭(ごりょうかく)です。異国船の襲来に備

松前城|日本100名城

所在地:北海道松前郡松前町松城
築城年:
近世的な城郭は、安政元年(1854年)/それ以前は陣屋
築城者:
松前崇広(まつまえたかひろ)
主な城主:
松前崇広、松前徳広
史跡:
国の史跡
文化財:
本丸御門は、国の重要文化財
備考:
北海道で唯一の和式城郭
北海道遺産
松前城資料館がビジターセンターになっています

松前城

松前から上ノ国にかけては、北海道では最初に和人が定住した場所で、松前という地名はアイヌ語の「マツ・オマ・イ」(婦人・居る・ところ=永田地名解)に由来。つまり、先住民であるアイヌが住む地に、和人の女性が共存したという珍しい状況を表しています。

志苔館|続100名城

所在地:北海道函館市志海苔町
築城年:
14世紀後半頃
築城者:
小林氏
主な城主:
小林良景
史跡:
国の史跡
遺構:
空壕、土塁など
備考:
渡島半島(おしまはんとう)に築かれた倭人の城館跡の道南十二館(どうなんじゅうにたて)のひとつで、「コシャマインの戦い」の中心地

志苔館

志苔館

北海道函館市志海苔町にある中世の城館跡が、志苔館(しのりたて)。渡島半島(おしまはんとう)に築かれた倭人の城館跡の道南十二館(どうなんじゅうにたて)のひとつ。道南十二館の東端に位置する城館で、国の史跡に指定されるほか、続日本100名城にも選

勝山館|続100名城

所在地:北海道檜山郡上ノ国町勝山
築城年:
文明5年(1473年)
築城者:
武田信広(武田信廣)
主な城主:
武田信広(武田信廣)、蠣崎光広
史跡:
国の史跡
遺構:
武田信広も埋葬されたという墳墓群、建造物の跡、空壕など
備考:
和人とアイヌが混住していたと推測される中世の城館
北海道遺産
上ノ国勝山館跡ガイダンス施設がビジターセンターになっています

勝山館跡

「上ノ国の中世の館(たて)」として「北海道遺産」に登録される中世の山城。松前藩の礎を築いた武田信広(武田信廣)の館跡です。標高159.1mの夷王山(いおうざん)から北東に伸びる尾根上に、和人とアイヌが混住していたと推測される館が築かれ、「続

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