巨大地震の前兆!? 北海道で相次ぐ震度4の地震

釧路市、根室市、浦河町など、北海道の太平洋沿岸で、5月中旬から震度4を観測する地震が相次いで発生。十勝・根室沖は、太平洋プレートが北米プレートに沈み込む場所で、もともと地震多発地帯。マグニチュード9クラスの超巨大地震の発生が「切迫している」というのが国の評価であることは、頭に入れておく必要があります。

30年以内にM9級の地震が起きる確率は7%~40%

マグニチュード9クラスというと、1000年に一度ともいわれた東日本大震災(M9・0)級の超巨大地震。
三陸に押し寄せた大津波は、まだ記憶に新しいところです。
震度6弱を観測した2003年9月26日の十勝沖地震がM8・0、過去最大の震度7(厚真町)を記録した2018年9月6日の北海道胆振東部地震でもM6・7なので、M9・0はいかに凄まじい地震なのかがよくわかります。

国は30年以内にM9級の地震が起きる確率を7%~40%としていますが、今回の地震は大地震の前触れの可能性は低いとのこと。
ただし、プレート型の地震なので、前兆がなく起こる可能性が大。

日本海溝や千島海溝で大地震が起きた場合、大津波で最大20万人の死者が出ると予想されていますが、根室半島や釧路湿原など、道東では高台が乏しいので、注意が必要です。
釧路では最大で26.5m、根室でも花咲港に最大18.0mの津波が押し寄せると推測され、霧多布湿原でも湿原内にまで津波が押し寄せることが想定されています。

釧路湿原でも岩保木水門あたりまでは津波が押し寄せる可能性が。
釧路湿原の核心部のコッタロ湿原までは到達しないと予測されていますが、道東の太平洋沿いを旅するときに地震が来たら、まずは高台に避難する必要があります。

なお、地震の規模と発生場所によっては、北東北の太平洋岸も津波被害が想定されています。

巨大地震の前兆!? 北海道で相次ぐ震度4の地震
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