日本最東端に湧く温泉は、「世界自然遺産・知床」のワイルドな露天風呂!

北方領土を除き日本最北端の温泉は、北海道稚内市の稚内温泉(公衆浴場は「稚内温泉童夢」)ですが、最東端も同じ北海道に。それが、目梨郡羅臼町の相泊温泉です。相泊は、知床半島の羅臼・根室海峡側の道道終点の集落で、相泊温泉は昆布漁の時期だけ小屋掛けができる、海岸にあるワイルドな露天風呂です。

昆布漁のある夏場には小屋掛けも誕生

「キケン道なし!」という看板が立つのが道道87号(知床公園羅臼線)の終点、相泊。
この先は断崖絶壁で、人を阻む海岸線が続いています。
もちろん、すでに「世界自然遺産・知床」のエリア内で、海岸線には玉石がゴロゴロ。

春には流氷が押し寄せる海域で(流氷がもたらす生態系というのが「世界自然遺産・知床」登録の理由です)、湯船も玉石に埋まってしまうため、地元の人が重機で海岸を掘って、毎年使う湯船を確保。
昆布漁シーズンには、素朴な小屋掛けを行ない、男女別の露天風呂が誕生します。

もともとは、寒流の流れる根室海峡で昆布漁をする漁師が、体を温めるために設置したもので、温泉は近くのセセキ温泉同様に、海岸に湧出しています。
泉質はナトリウム-塩化物泉で、源泉温度も50度以上と高いので、源泉かけ流し。

明治32年、知円別(ちえんべつ)に入植した堀内市太郎が温泉を発見したという歴史ある温泉で、のんびりと国後島を眺めながらの入浴は、まさに「シリエトク・最果ての温泉」。

日本最東端に湧く温泉は、「世界自然遺産・知床」のワイルドな露天風呂!
名称 相泊温泉/あいどまりおんせん
所在地 北海道目梨郡羅臼町相泊
関連HP 羅臼町公式ホームページ
電車・バスで 阿寒バス羅臼営業所から相泊行きで45分、終点下車、すぐ
ドライブで 根室中標津空港から約85km
駐車場 6台/無料
問い合わせ 羅臼町産業創生課 TEL:0153-87-2126
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
稚内温泉童夢

日本最北の公衆浴場は、稚内に!

日本最北の温泉は、北海道稚内市(わっかないし)の稚内温泉。稚内副港市場2階にある「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」などもありますが、最北に位置するのは「稚内温泉童夢」。稚内健康増進センターというように公共施設でもあり、入浴記念に名刺サイズの入湯

相泊温泉

知床半島羅臼側の道道終点、相泊(あいどまり)集落にあり、昆布漁を営む地元の人が採掘した、海岸に湧く温泉。7月~9月の漁期には、玉石の浜に小屋掛けもできます。湯船の底から湧き出した温泉につかり、オホーツク海を目の前に眺めながらの入浴が楽しめま

相泊道道終点

羅臼(らうす)市街から知床半島を海岸沿いに北上する、道道87号(知床公園羅臼線)。そのどんづまりが、相泊(あいどまり)です。この先は道も人家もなく、あるのは断崖と漁師の番屋だけ。突端(意訳して地の果て)が語源の知床(シリエトク)の、まさに最

セセキ温泉

知床半島の羅臼町(らうすちょう)側、相泊方面へと道道87号(知床公園羅臼線)を走った瀬石(せせき)の磯に湧く温泉。岩礁から71度の温泉(ナトリウム塩化物泉)が湧出しています。昆布漁を営む地元の人が自主的に管理する岩礁の湯船で、冬になると流氷

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