北海道釧路市・足寄町、阿寒国立公園内の活火山、雌阿寒岳の火山活動が活発化、気象庁は、2025年9月15日に(月・祝)に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に上げると発表。今後、ポンマチネシリ火口から500mほどの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があるとして、警戒を呼びかけています。
阿寒湖側は6合目、オンネトーからは7合目でストップ

大雪山黒岳で紅葉が見頃を迎え、雌阿寒岳でも紅葉を愛でる登山者で賑わう季節ですが、上空からの観測では、ポンマチネシリ火口内とその周辺に火山灰が堆積しているのが確認され、少し火山活動が活発化しているようです。
入山規制が始まる直前に登頂した登山者も、「火山ガスの臭気が普段よりも強く感じた」と語っていますが、噴気の量も通常より多い状態が続いています。
オンネトーなどから眺めると、白い噴煙(おもには水蒸気です)も200mほど上空まで立ち上っているのが確認できます。
雌阿寒岳の噴火警戒レベルが2になるのは2018年以来、7年ぶり。
気象庁の発表を受け、釧路市は阿寒湖畔コース登山道の6合目より上部を入山禁止とし、登山道入口と6合目に規制を知らせる看板を設置しています。
足寄町では、オンネトーと雌阿寒温泉からのふたつの登山ルートのそれぞれ7合目に規制線を張り、それより上部を入山規制にしています。
阿寒湖温泉、雌阿寒温泉とも、規制の範囲外なので、現状では宿泊に問題はありません。
直線で8kmほど離れた阿寒湖温泉でもとくにキャンセルなどは発生しておらず、地元の人も静観という状況です。
注/使用する画像は、噴火警戒レベル1のときに撮影したものです。


雌阿寒岳の噴火警戒レベルが2に、入山規制を実施 | |
場所 | 雌阿寒岳 |
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