北海道札幌市南区滝野、真駒内滝野霊園内、ラベンダーの丘の頂にあるのが、頭大仏(あたまだいぶつ)。安藤忠雄設計による頭大仏殿の中に、大仏が安置され、初夏には一面紫の花園と化すラベンダー畑のなかに大仏の頭だけを仰ぎ見るという設計のため、「頭大仏」の名があります。
ラベンダー咲く丘に頭だけが飛び出るという設計
滝野霊園30周年記念事業として昨年平成28年夏に完成したのが、頭大仏。
真駒内滝野霊園の自然と共生するというユニークな大仏は、胎内をイメージさせるコンクリート造りの建物(直径27m、高さ11mの円錐状)の中にあり、天井部分が抜けているため、冬場は大仏の頭に雪が積もるというユニークな設計になっています。
「外部から見えないことによって想像力を喚起する」(安藤忠雄)という心憎い設計です。
天井に曲線が描かれるトンネル(胎内的な空間)を抜けた先に大仏があり、大仏の周囲には回廊が設けられ、時計回りで拝観できる仕組み。
トンネル入口に香炉、大仏前にはおみくじ、絵馬も用意されています。
トンネルの手前に水庭が配されているのは、俗界との結界を意味し、あえて水庭を迂回することで心を清め、日常から非日常へと心を入れ替える場所になっているのです。
ラベンダーの開花には、ラベンダー咲く頭大仏殿の周囲の丘に遊歩道「風薫る祈りの道」も開放され、頭大仏を丘の上から眺めることができます(入場料が必要です)。
例年、数万株というラベンダーが見頃となるのは、7月中旬頃です。
大仏自体は、高さ13.5m、総重量1500tという巨大なもの。
大仏殿が高さ11mなので、2.5m(つまりは頭部)が建物から上に飛び出すことに。
「ロタンダカフェ」ではパフェやジェラートを楽しむことができ、名物のラベンダーソフトクリームも味わえるのでお見逃しなく。
園内には高さ9.5m、重さ120tの33基のモアイ像もあり、こちらは「未来を生きる」という意味が込められています。
頭大仏 | |
名称 | 頭大仏/あたまだいぶつ |
所在地 | 北海道札幌市南区滝野2 |
関連HP | 真駒内滝野霊園公式ホームページ |
電車・バスで | 札幌市営地下鉄真駒内駅から北海道中央バス真駒内滝野霊園行きで22分、終点下車、徒歩7分 |
ドライブで | 道央自動車道北広島ICから約14km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 真駒内滝野霊園 TEL:011-592-1223 |
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