北海道紋別郡遠軽町にあるJR北海道石北本線(せきほくほんせん=新旭川駅〜網走駅)の特急停車駅が遠軽駅(えんがるえき)。大正4年11月1日に鉄道院湧別軽便線の駅として開業した歴史ある駅で、往時には名寄本線を分岐する要衝にもなっていました。鉄道ファンには全国でも数少ない平面スイッチバックの駅として知られています。
数少ない平面スイッチバックを見逃すな!
石北本線に乗車すれば、遠軽駅で進行方向が代わるため、特急などでは座席の向きを一斉に変えることで、スイッチバックだということに気が付きます。
鉄道院湧別軽便線(後の名寄本線・湧別線)として開業したため、サロマ湖方面を目指して線路がまず敷設され、丸瀬布方面への石北東線(現・石北本線)が後から敷かれたため、「入」の字状の形態になったのが原因。
海岸と内陸を繋ぐという北海道鉄道敷設の歴史的な背景を今に伝えているのです。
残念ながら遠軽駅弁業者「岡村べんとう屋」の名物駅弁「かにめし」は店廃業のため味わうことができません。
同様の平面スイッチバックは、秋田新幹線大曲駅、JR花輪線十和田南駅、西武池袋線飯能駅、小田急江ノ島線藤沢駅が知られています。
遠軽駅 | |
名称 | 遠軽駅/えんがるえき |
所在地 | 北海道紋別郡遠軽町岩見通南1丁目 |
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