開基百年記念塔・北方記念館

稚内市街の背後に聳える標高172.9mの丘の頂き近くに建つ展望塔が開基百年記念塔。地上70m(海抜240m)の位置にガラス張りの展望室があり、サロベツ原野、宗谷海峡、利尻・礼文、樺太(サハリン)の島影を眺めることができます。基部は充実の展示で知られる北方記念館になっていているほか、夏季は夜間も開館し夜景も眺望できます。

展望室からは大パノラマが

稚内の市街地を眼下に

北方記念館では、樺太探検の間宮林蔵に関する資料、オンコロマナイ2遺跡から出土した土器・石器などの発掘資料、天領時代の刀剣類、北緯50度日露境界標石、「九人の乙女」の資料などが展示されています。

間宮林蔵は、1808(文化5)年4月13日、宗谷岬近くから樺太に向け旅立っています。
樺太は、明治39年・40年に日露が共同して国境画定作業が行なわれ、北緯50度に樺太日露国境標石が立てられました。
北方記念館では、間宮林蔵探検以降の南樺太の歴史を解説し、樺太と本土を結んだ連絡船の鐘、「九人の乙女の悲劇」にちなんで昭和20年当時の電話交換機などを展示しています。

宗谷村役場が設置されたのは明治12年。これを稚内市の開基として昭和53年に開基100年、市制施行30周年を記念して稚内公園の最上部に開館した施設です。

オンコロマナイ遺跡の出土品を展示
間宮林蔵の足跡を詳しく紹介
開基百年記念塔・北方記念館 100th Year Memorial Tower/Northern Memorial Museum
名称 開基百年記念塔・北方記念館/かいきひゃくねんきねんとう・ほっぽうきねんかん
所在地 北海道稚内市稚内公園
関連HP 稚内・利尻・礼文観光WEBサイト
ドライブで 稚内空港から約14km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 稚内市観光交流課 TEL:0162-23-6161
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南極観測樺太犬記念碑

南極観測樺太犬記念碑・樺太犬供養塔

昭和32年、日本が初めて南極観測に参加するにあたって、現地での物資輸送を目的に犬ぞり隊を編成することになり、派遣されたのが22頭の樺太犬。稚内周辺から集められた樺太犬40頭は、昭和31年3月20日から稚内公園頂上訓練所で8ヶ月間、厳しい訓練

稚内公園

稚内公園

稚内市街西側の高台に広がる、47万平方メートルの広大な公園。公園の北端には、シンボル的存在の氷雪の門が立っています。高さ8mの門の間に、訴えるかのように立つ2.4mの女人像は、樺太(からふと)への望郷の念と、そこで亡くなった人の霊を慰めるた

九人の乙女の碑

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氷雪の門

稚内公園の樺太(サハリン)を眺める景勝の地に立つオブジェ。昭和38年に樺太島民慰霊碑として札幌出身の本郷新(ほんごうしん)彫刻の高さ2.4mの女性像(ブロンズ)が建立され、両側に高さ8mの望郷の門が守っている構図です。昭和43年8月20日に

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