黄金道路展望台(望洋台)

黄金道路展望台(望洋台)

国道336号のえりも町の庶野から広尾までの31.7kmが黄金道路。道路の起源は寛政10年(1798年)ともいわれその建設費の多さに「黄金を敷き詰めるくらいに資金がかかった」ということから黄金道路と呼ばれています。日高山脈襟裳国定公園内の断崖絶壁の海岸線を走る道で、絶景の黄金道路途中に展望台(望洋台)が設けられています。

昭和57年に造成された望洋台で記念撮影を

黄金道路展望台(望洋台)

襟裳岬(えりも町)と十勝・帯広地区を結ぶ貴重な道路ですが、海まで山が迫った地形のため、常に道路の維持管理に費用がかかり、その意味でも黄金道路になっています。
JR様似駅〜えりも岬〜庶野〜広尾は、JRバス日勝線が走り、往時には周遊券を使った北海道一周の定番ルートにもなっていました。

庶野寄りの小さな岬に黄金道路展望台(望洋台)が設けられ(昭和57年に造成)、黄金道路を一望にします。

寛政10年(1798年)、近藤重蔵は幕府の命令で東蝦夷地を巡視し、帰途立ち寄った広尾で、風雨のため滞在を余儀なくされ、アイヌ数十人を雇って、ルベシベツ(広尾町)からビタタンケ(えりも町)の間、約3里(11km)に山道を開削しています(広尾町の十勝神社には『東蝦新道記』が残されています)。
これが、ルベシベツ山道(ビタタヌンケ~ルベシベツ~音調津)で、現・えりも町側の起点となるビタタヌンケの海岸には「近藤重蔵道路開削記模碑」が立っています。
江戸時代の徒歩道ですら海岸沿いに道路を通すことは不可能で、山を越えています。

黄金道路の建設が始まったのは、昭和2年のこと。
昭和9年にようやく海岸沿いに道路が開通したのです。
それまでの馬車道が山中に残されている部分がありますが、ほとんどが山中の悪路です。
海岸沿いに開通した新道の正式名は日勝海岸道路でしたが、あまりに費用がかかったので、黄金道路と呼ばれるように。

その後道路改修が進み、トンネル化された部分が増えています。
黄金道路途中の「えりも黄金トンネル」は、全長4941mで、北海道内で最も長い道路トンネルです。

黄金道路展望台(望洋台)
名称 黄金道路展望台(望洋台)/おうごんどうろてんぼうだい(ぼうようだい)
所在地 北海道幌泉郡えりも町庶野
関連HP えりも町公式ホームページ
ドライブで とかち帯広空港から約85km
駐車場 5台/無料
問い合わせ えりも町産業振興課商工観光係 TEL:01466-2-4626/FAX:01466-2-4633
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
えりも黄金トンネル

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