熊の湯露天風呂

羅臼川の河畔に湧く源泉をそのまま湯船に注ぎ込む素朴な露天風呂。地元では共同浴場としての機能も果たす露天風呂です。男女別の脱衣所と露天風呂のみのシンプルな造りですが、川のせせらぎと周囲の緑がさいはての旅情をかきたててくれます。女性用の湯船は囲いもあり人目を気にせず入浴が可能。

「熊の湯入浴十ヵ条」をよく読んで入浴を!

駐車場から羅臼川に架かる橋を渡って露天風呂へ
熊の湯愛好会が共同管理する露天風呂。ぜひ寄付金を投入

脱衣所には「熊の湯入浴十ヵ条」が掲示されているので、よく読んでから入浴を。
「よく読んで入浴する時間の余裕がない人は、入浴しないでください」というのが第一条。

熱いと感じても、1回目はガマンして入れば、2回目はさほど熱く感じない、湯船に入っている人の半分が熱いと感じたら、水で薄めていいなどなど、熊の湯を管理する「熊の湯愛好会」の取り決めが記されています。

泉温は熱めですが勝手に薄めると体が冷える仕事ゆえに熱い湯が大好きな地元の漁師に叱られることも。
「最近の漁師は、昔ほど熱いのを好む人が減ってきた」は常連さんの話。
北の寒い海で、命がけの漁を生業とする男たちの、真摯でパワフルな生き方を垣間見ることができるのも、入浴の楽しさのひとつ。

女湯は目隠しもバッチリ!

こちらは女湯。黒いホースで水を入れ温度を下げているところ

男湯は開放的で、通路側からも眺めることができるほどですが、女湯の目隠しは万全なので、女性でも安心して入浴ができます。
女湯にも地元の女性がいつも必ずといっていいほど入浴しています。

裸電球に照らされた夜の入浴もムード満点なので、ぜひ羅臼で1泊することをおすすめします。

羅臼温泉の泉質は含硫黄-ナトリウム塩化物泉。
源泉温度は99度もある高温です。

くどいようですが、あくまでも地元の人が管理する共同浴場ですからマナーを守って入浴を。
身体を洗わずいきなり入浴したり(必ず、かけ湯をして入浴を)、タオルを湯につけたり、他人に迷惑をかける行為は漁師気質の強く残る羅臼では受け入れられない迷惑行為であることに留意して入浴を。

熱くても勝手に薄めることはご法度
羅臼に宿泊して、ぜひ夜の入浴を体験しよう

 

熊の湯露天風呂
名称 熊の湯露天風呂/くまのゆろてんぶろ
所在地 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
関連HP 羅臼町公式ホームページ
電車・バスで 中標津バスターミナルから阿寒バス羅臼行きで1時間30分、終点下車、タクシーで10分
ドライブで 根室中標津空港から約65km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 羅臼町産業創生課 TEL:0153-87-2126
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
熊の湯露天風呂

冬の知床ねむろの魅力/(9)旅の終わりに、熊の湯露天風呂に入浴!

2019.03.19

温泉達人のイチオシ共同湯は「熊の湯露天風呂」

2016.06.10

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!