お盆を過ぎると、知床はめっきり秋の気配に。8月下旬頃にはサケ・マス(鮭鱒)が川を遡上するようになります。ウトロ周辺の川ならどこでも見学ができますが、よく利用されるのは「オンネベツ川鮭鱒観覧施設」。
現在、崖の崩壊により川岸への立ち入りが禁止されている状態なので注意が必要です。
オンネベツ川は遠根別岳(おんねべつだけ/1330.4m)山系を源流にオホーツク海に流れ出す清冽な川。
オンネベツ川は通年、本支流ともに保護水面になっています。加えて5~8月には河口から500m以内では釣りも禁止。
というわけで、例年8月下旬~9月下旬にはカラフトマスの遡上を観察することができるのです。
解禁となる9月には地元の釣人がオンネベツ川の河口に集結。国道沿いの駐車場が満車になるほどです。
ちなみにオンネベツ(遠根別)とはアイヌ語のonne・petに由来。onneは年老いたという意味で、大きいことを表す言葉。petは川で大きな川の意。オンネは、onne-to(大きい・沼=オンネトー)という具合に使われ温根という漢字が充てられるケースも。