平成24年の東映創立60周年記念作品『北のカナリアたち』。北海道の最北端の離島で分校の小学校教師を務める川島はるを吉永小百合が好演した話題作で、木村大作監督のこだわりから礼文島の利尻富士を眺望する絶景の地に小学校(セット)を建設。それが北のカナリアパークとして保存公開されています。
映画では「麗端小学校岬分校」として使用

吉永小百合主演の映画では、行定勲(ゆきさだいさお)監督の『北の零年』(平成17年公開、明治時代の物語)、滝田洋二郎監督の『北の桜守』(平成30年)のいわゆる「北の三部作」のひとつ。
札幌、稚内、サロベツ、利尻島、礼文島でロケが行なわれていますが、メインのロケ地が舞台となる礼文島。
海越しに利尻岳を眺める絶景の地に平屋建ての分校風の建物を建て、ロケに使っています。
場所は礼文島最南端、知床漁港の北東の丘の上、駐車場も整備され、「カナリアカフェ」も営業。
実際に撮影で使用した校舎の中には、当時の写真や衣装も展示されています(無料で見学できます)。
礼文島の北端、スコトン岬でのロケは記録的な吹雪に遭遇、撮影不可能になるほどのひどい吹雪で車に戻ることもできないほどだったとか。
撮影スタッフがアルミ製の機材に誤って頬をくっつけたら、頬の皮膚がくっついてしまったほど過酷だったロケです。
ただし、北のカナリアパークは5月〜10月頃に開館、冬期は休館となります。

吉永小百合主演の映画『北のカナリアたち』ロケ地、礼文島・北のカナリアパーク | |
名称 | 北のカナリアパーク/きたのかなりあぱーく |
所在地 | 北海道礼文郡礼文町香深奮部 |
関連HP | 礼文町公式ホームページ |
電車・バスで | 礼文島香深港フェリーターミナルから宗谷バス知床行きで約5分、第2差閉下車、徒歩10分 |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 礼文町産業課 TEL:0163-86-1001 |
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