せたな町瀬棚区の三本杉に鎮座する瀬棚郡開闢(かいびゃく)当時からの鎮守社が事比羅神社(ことひらじんじゃ)。豊漁祈願と海上安全として祀られた古社の例大祭が年9月9日~10日に斎行されます。9月9日の夜が宵宮祭。9月10日は朝から例大祭となります。
祭り囃子とともに太鼓を乱れ打つ馬鹿囃子は迫力満点
9日の宵宮祭は出陣した4台の山車による奉納踊りや、太鼓合戦が行なわれ、馬鹿囃子(ばかばやし)が披露されます。
10日の本祭では色とりどりに飾り付けた4台の山車(だし)が御神輿を先頭に華やかさを競いながら町内を巡行します。
最後にすべて山車が三本杉岩前に集合し、祭り囃子とともに太鼓を乱れ打つ馬鹿囃子は迫力満点。
ニシン漁で栄えた瀬棚の歴史を眺め続ける事比羅神社
事比羅神社の創建は定かでありません。松前郡福山唐津町の平田与三右ヱ門が、天保9(1839)年に再建した記録が残された最古のもの。旧社地は町の発展とともに手狭になり、明治28年に現社地に遷座しています。明治20年代は瀬棚はニシンの豊漁(群来=くき)に沸き、ニシンを追うように瀬棚への移住者も多くなり、町はたいへん活気にあふれていました。神社さえも漁労の邪魔になったのです。現存する社殿は昭和10年の再建。社前の海上には有名な三本杉岩があります。
祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)で海上交通の守り神として尊崇される讃岐の金刀比羅宮(明治以前の神仏習合時代には象頭山金毘羅大権現/全国の金刀比羅神社・琴平神社・金比羅神社の総本宮)と同じです。
事比羅神社例大祭|せたな町 | |
開催日時 | 9月9日19:00~21:00=宵宮祭 9月10日10:00~21:00=例大祭 |
所在地 | 北海道久遠郡せたな町瀬棚区三本杉34-1 |
場所 | 事比羅神社 |
ドライブで | 道央自動車道国縫ICから約49km |
問い合わせ | 事比羅神社TEL:0137-87-3010 せたな町瀬棚総合支所TEL:0137-87-3311/FAX:0137-87-2302 |
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