中頓別鍾乳洞一帯は、日本最北のカルスト地形で、それを保護するために中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園として整備されています。秋吉台など本州以南のカルスト地形は古代はサンゴ礁だったと推測されていますが、北の寒い海ではサンゴが育たなかったため、帆立貝の貝殻などが堆積して石灰層を形成しています。そんなところにも注目を!
日本最北の鍾乳洞を探検!
中頓別町のカルスト地形は約1000万年前(新第三紀中新世)の北の海で(サンゴが生育しない)、フジツボ類や帆立貝の貝殻片が厚く堆積してできた石灰岩層。
第一洞(170m)、第二洞(小規模)、第三洞(65m)、第四洞(15m)の4洞があり、一番大きな第一洞のみ照明完備で内部の立入が可能。駐車場横の「ぬく森館」を起点に遊歩道が整備され、手軽に探勝ができます。
第一洞は地下の川の跡で、入口で懐中電灯を借りて入洞すると、細くて急な階段が奥へと続いています。
距離は60mほどですがが、洞穴の上層には鍾乳石も形成され、十分に探検気分を満喫できます。
遊歩道途中から軍艦岩、親子岩に登るルートもあるので時間があればぜひ寄り道を。
遊歩道途中ではドリーネと呼ばれるカルスト地形特有の窪地なども観察できます。
中頓別町では化石も探せるし、砂金も取れる!
中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園一帯の標高90~100m付近以上の場所に、35m以下の厚さで広がるのが1000万年ほど前の中頓別層の化石層(貝殻化石層)。
産出した化石からフジツボ類やホタテガイ(スロドケビッチホタテ、ナカトンベツニシキホタテ)などの生息する浅い海だったことが判明しています。
北オホーツクでは、ホタテガイの化石などが見つかることでも有名。
中頓別町の西側には白金を含んだ蛇紋岩地帯が広がり、東のペーチャン川では砂金が採れるというように、地質ファンには見逃せない別天地になっています。
中頓別鍾乳洞 | |
名称 | 中頓別鍾乳洞/なかとんべつしょうにゅうどう |
所在地 | 北海道枝幸郡中頓別町旭台24-2 |
関連HP | 中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園公式ホームページ |
ドライブで | 稚内空港から約90km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園 TEL:01634-6-1299 |
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