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猿払電話中継所跡

浜猿払(はまさるふつ)漁港近く、浜猿払交流センター前にある電信に関する史跡。昭和9年2月11日、北海道と樺太を海底ケーブルで結ぶ東京〜札幌〜豊原(樺太)間の長距離電話回線が完成し、樺太と電話回線が繋がっています。猿払電話中継所はこの海底ケーブルの揚陸地の重要中継所。昭和39年に廃止となり、今では碑が立つのみです。

樺太で起こった「9人の乙女の悲劇」を今に伝える中継所跡

碑の傍らのマンホールには海底ケーブルが埋設されています。
昭和20年8月15日に終戦を迎えますが、8月20日に突如、日ソ不可侵条約を破ってソ連軍が樺太・真岡上陸を開始。
駐留する日本軍が応戦したため、真岡市街は戦場と化しました。

真岡郵便電信局の電話交換手は交換台に向かい「皆さん、これが最後です。さようなら、さようなら」という通信を最後に連絡を絶たったのです。

連絡を絶った乙女たちは青酸カリを飲んで自ら命を絶ったのだとか。
猿払ライオンズクラブ建立の碑はこのとき殉職した9人の乙女の霊を慰める碑になっています。

殉職した9人は、高石ミキ(24)、可香谷シゲ(23)、伊藤千枝(22)、志賀晴代(22)、吉田八重子(21)、高城淑子(19)、沢田キミ(18)、渡辺照(17)、松橋みどり(17)で(敬称略)、稚内市の稚内公園内にも「九人の乙女の碑」が立っています。

「九人の乙女の碑」は有名ですが、浜猿払の中継所跡は、移動のメインルートである国道238号からそれた海岸沿いの道にあるので訪れる人の少ない穴場になっています。



 

猿払電話中継所跡
名称 猿払電話中継所跡/さるふつでんわちゅうけいじょあと
所在地 北海道宗谷郡猿払村浜猿払
関連HP 猿払村公式ホームページ
ドライブで 稚内空港から約47km
駐車場 浜猿払交流センター駐車場(10台/無料)を利用
問い合わせ 猿払村産業課水産商工観光係 TEL:01635-2-3134
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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