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支笏湖

支笏湖

北海道千歳市にある巨大なカルデラ湖が支笏湖(しこつこ)。3万年前の激しい火山活動で、火山体が陥没して誕生したカルデラ湖。最大水深360mで、秋田県の田沢湖に次いで日本で2番目の深さを誇っています。周囲には手つかずの自然も残り、支笏洞爺国立公園に指定。冬でも結氷することがほとんどなく「日本最北の不凍湖」にもなっています。

観光の拠点は支笏湖温泉

恵庭岳(えにわだけ/1320m)、風不死岳(ふっぷしだけ/1102.3m)、樽前山(たるまえざん/1041m)、紋別岳(865.6m)などの外輪山に囲まれ、湖上から眺める景色は格別。
樽前山は七合目まで車で登ることができ、少し歩けば支笏湖を眼下にすることができます。
湖畔には支笏湖温泉、一軒宿の丸駒温泉(丸駒温泉旅館)があります。

観光の拠点は、ビジターセンターもある支笏湖温泉。
土産物を売る店や、ヒメマスを寿司で味わう「食事処 寿」もここに。
支笏湖温泉の桟橋から支笏湖観光運輸が水中遊覧船、高速艇を運航しており、湖上遊覧も楽しめます(ボート遊びも可能)。

湖畔の散策は、休暇村支笏湖を起点に野鳥の森などで。
支笏湖温泉と野鳥の森を結ぶ道に、千歳川の源流に架る鉄橋がありますが、かつて王子製紙が千歳川の電力開発のために敷設した王子軽便鉄道(山線)の鉄橋です。
西岸の美笛キャンプ場近くには「巨木の森」があり、往時、巨木が茂った時代の雰囲気を味わうことができます。

また支笏湖の透明度は25m~40mと、生活水系の湖では日本一の透明度。
湖底は水草の草原や、樹木が沈んだ水木も見られる「湖底の森」で、ヒメマス(姫鱒)も棲息しています。
北岸のポロピナイ園地には「支笏湖観光センター」があり、ヒメマス料理を味わうことができます。

十和田湖のヒメマスは支笏湖から移殖!

ヒメマスは、明治27年に阿寒湖から採卵され、支笏湖孵化場仮小屋が建設されたのが始まり。
明治28年に初放流され、明治30年に初めての回帰を確認しています。
明治31年には水産庁さけます孵化場支笏湖事業所も開設され、明治35年には十和田湖に分与されています。
和井内貞行(わいないさだゆき)で有名な「十和田湖のヒメマス」は、実は支笏湖がルーツだったのです。

ちなみに支笏は、アイヌ語の「シ・コツ」(Si-kot=大きな・窪地)に由来しますが、この凹地はカルデラを意味するのではなく、千歳川が平野部に出るあたり、青葉公園横あたりの名称と推測されています。
幕末の探検家・松浦武四郎が1857(安政4)年に記した『夕張日誌』には、「支骨湖」と表記されていますが、これが支笏湖の初めての漢字表記になっています。

地図上では、西岸を北海道道78号支笏湖線が走っていますが、千歳市美笛(美笛キャンプ場入口)〜千歳市奥潭(支笏湖オコタン湖畔)は通年通行止めになっており、当面の間、通行ができる可能性はありません。
奥潭(オコタン)は、松浦武四郎が「仙境」と表現した地。
かつては札幌グランドホテルを営む三井観光系の宿泊施設もありましたが、いまでは静かな湖畔に戻っています。
北側のオコタンペ湖展望台側から、北海道道78号でアプローチを。

支笏湖
名称 支笏湖/しこつこ
所在地 北海道千歳市支笏湖
関連HP 千歳市公式ホームページ
電車・バスで 新千歳空港から北海道中央バス支笏湖畔行きで52分、終点下車
ドライブで 道央自動車道札千歳ICから約26km
駐車場 支笏湖温泉駐車場(543台/有料)
問い合わせ 支笏湖ビジターセンター TEL:0123-25-2404/FAX:0123-25-2472
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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