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円山展望台

円山展望台

北海道樺戸郡月形町、月形樺戸博物館(つきがたかばとはくぶつかん/旧樺戸集治監)の背後の高台、円山公園にあるのが円山展望台(まるやまてんぼうだい)。円山公園には明治23年、樺戸集治監の囚人たちが植栽した「北限の杉林」がありますが、標高86mに建つ展望台からは皆楽公園、石狩川、宮島沼などを眺望。

円山の頂で、月形潔は樺戸に集治監設置を決定!

明治14年9月3日に開庁した樺戸集治監。
自由民権運動のさなか、政治犯の収容と北海道の開拓を目的に、設置された国内三番目の集治監が樺戸集治監。
石狩川沿いという地の利を活かして、囚人の労働力を道路の開削(国道12号の前身である上川道路など数々の道路を開削)、原野の開拓に当てようとしたもの。

実は、明治13年、後に北海道樺戸集治監典獄、樺戸・雨竜・上川三郡郡長として北海道開拓に携わった月形潔(つきがたきよし=旧福岡藩士)が、集治監選定の際(十勝川沿岸、羊蹄山山麓、石狩川上流の3ヶ所が候補地)、この円山に登り、一帯を見渡して樺戸に集治監設置を決定したのです。
そして、樺戸集治監と、明治15年に三笠に開設された空知集治監を結んだ樺戸道路の開削基準点としています。
樺戸道路は、北海道道275号(月形峰延線)で、円山展望台に上れば、宮島沼の南を通り、函館本線峰延駅・三笠方面にまっすぐに伸びているのがよくわかります。
円山と三笠側の達布山(達布山展望台があります)に狼煙(のろし)を上げ、それぞれの山に向かっての山当て道路として直線的に樺戸道路を敷いています。

円山公園の杉林は、明治23年、樺戸集治監の開庁10周年の記念植樹として囚人たちの手により600本ほどを植栽。
円山公園には、このほか、歴代典獄(典獄=刑務所長の旧称)の記念碑や幌延道路開削基準点跡地がありますが、最高所に円山展望台が設置されています。
三日月型なのは、石狩川の三日月湖(眼下の皆楽公園は三日月湖一帯を公園化)をイメージしたもの。

樺戸道路・北海道道275号(月形峰延線)が達布山に向けて伸びています
円山展望台
名称 円山展望台/まるやまてんぼうだい
所在地 北海道樺戸郡月形町赤川
関連HP 月形町公式ホームページ
ドライブで 道央自動車道三笠ICから約20km
駐車場 あり
問い合わせ 月形町商工観光係 TEL:0126-53-2325/FAX:0126-53-4373
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

『ゴールデンカムイ』で話題の樺戸集治監(月形樺戸博物館)とは!?

野田サトル原作、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に連載し、単行本が累計2700万部を突破し、TVアニメ化、2024年1月には実写映画化のされた『ゴールデンカムイ』。日露戦争終結直後の北海道、樺太が舞台で、その聖地のひとつが樺戸集治監(月形樺

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