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旧上藻別駅逓所

旧上藻別駅逓所

北海道紋別市上藻別、紋別市街と丸瀬布(遠軽町丸瀬布)を結ぶ北海道道305号(紋別丸瀬布線)沿いにある大正15年に官設の駅逓として建てられた建物が旧上藻別駅逓所。往時の建物が現存し、国の登録有形文化財になっているほか、上藻別駅逓保存会が管理運営し、内部に開拓資料や鴻之舞鉱山資料などを展示しています。

大正15年築の駅逓所を資料館として再生

明治以降の北海道の近代化を支えたのが駅逓(えきてい)。
人馬の継立(つぎたて)と旅人の宿泊など運輸、郵便、宿泊を一体化した北海道独自の制度で、明治15年、開拓使が廃止された際には道内に112ヶ所の駅逓所がありました。
江戸時代の街道の本陣にも似たシステムで、北海道では昭和22年に全廃されるまで、最盛期には600ヶ所以上の駅逓がありました。

紋別地方ではこの旧上藻別駅逓所(旧上藻鼈駅逓所)が唯一現存する貴重な駅逓所です(道内に現存する10ヶ所の駅逓所のひとつ)。
上藻別駅逓所は、丸瀬布寄りにあった鴻之舞金山が全盛だった昭和15年に駅逓業務を廃止し、経営者の名を採って高地旅館として昭和24年まで営業。
その後は住宅として使われていましたが、上藻別駅逓保存会(鴻之舞鉱山OBたちが中心となった組織)が修復保存し、資料館として運営。
平成20年には流氷の紋別を舞台にした韓国映画『​おいしいマン』(오이시맨/OISHII MAN)のロケ地にもなっています。

北海道内に現存する駅逓としては旧奥行臼駅逓所(おくうすゆきえきていしょ/別海町)、クラーク博士が「青年よ大志を抱け」と語ったとされる旧島松駅逓所(北広島市)が有名です。

旧上藻別駅逓所
名称 旧上藻別駅逓所/きゅうもべつえきていしょ
所在地 北海道紋別市上藻別297-1
関連HP 紋別観光振興公社公式ホームページ
ドライブで 丸瀬布遠軽道路丸瀬布ICから約27km。女満別空港から約107km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 上藻別駅逓保存会 TEL: 0158-26-5110
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

奥行臼駅逓所

国道244号と243号の合流点近くにある史跡。奥行臼(おくゆきうす)という地名は、アイヌ語のウコイキ・ウスで戦闘のあった場所という意味、つまり根室ポロモシリのアイヌと厚岸のアイヌが戦闘した場所。そんな場所に開拓時代に造られた駅逓(えきてい)

旧島松駅逓所

札幌方面から千歳方面に国道36号を走り、島松沢にかかる旧道の橋の手前にあるのが、旧島松駅逓所(きゅうしままつえきていしょ)。駅逓脇には、マサチューセッツ農科大学学長から、札幌農学校に招かれたクラーク博士を記念するクラーク碑が立っています。実

鴻之舞鉱山跡

北海道紋別市鴻之舞にある金を採掘した鉱山の跡が鴻之舞鉱山跡(こうのまいこうざんあと)。大正5年に鉱床が発見され、大正6年から住友(後の住友金属鉱山)が経営に乗り出し、昭和48年に閉山になるまで金・銀・銅などを産出しました。現在は鉱山跡碑、慰

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