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はまなすの丘公園

石狩川の河口部と日本海を隔てる砂州に発達した全長1.5kmほどの砂丘地帯(石狩砂丘の一部)に広がるハマナスを中心としたお花畑。46haが「はまなすの丘公園」となっていて、木道を使って自然観察が可能。180種におよぶ海浜植物が自生し、このうち16.5haは石狩市海浜植物保護地区に指定されています。

初夏にはハマナスの群落が見事!

昭和32年に封切られた映画『喜びも悲しみも幾歳月』のロケの際に、当時、まだ始まったばかりのカラー映画に映えるようにと赤白に塗られた石狩灯台入口を起点に、遊歩道(一部は木道)が整備され、砂州の先端、石狩川の河口部を一周することができます(地図参照)。
春から秋にかけてイソスミレ(Viola grayi)、ハマエンドウ(浜豌豆、Lathyrus japonicus)、ハマヒルガオ(浜昼顔、Calystegia soldanella)、エゾスカシユリ(蝦夷透百合、L. pensylvanicum)、ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草、Solidago virgaurea subsp/コガネギクとも)など多くの花を愛でることができます。

群落となすハマナスは、6月下旬〜7月上旬。新千歳空港・札幌市街から手近に観察できるハマナス群落なので、初夏ならドライブ途中に寄り道するのもいいでしょう。

ちなみに「はまなすの丘公園」の横を流れる石狩川は、「北海道遺産」認定。遊歩道を使えば川辺に降り立つことができます。
また遊歩道の入口には「はまなすの丘公園ヴィジターセンター」も整備されていますので、ぜひお立ち寄りを。

初夏に甘い香りで咲き乱れるハマナス
石狩川の川辺に降り立てば大河のイメージがつかめます
北海道遺産「石狩川」
大雪山系を源とし、上川、空知、石狩の大平野を形成して日本海に注ぐ長さ268kmは信濃川、利根川に次いで日本3位、流域面積1万4330平方で、全国2位を誇る大河川。雪解けによる洪水も多かったことから、明治以降は治水事業も盛んに行なわれてきました。また往時には物資運搬の舟運も行なわれたほか、遡上するサケを捕獲する地引き網漁も行なわれていました。「石狩川歴史・文化伝承事業」として、伝統漁法だったという「サケの地引網」の実演(下の写真は石狩浜での「サケの地引網」)などが行なわれています。ちなみにこの石狩川、3万年前までは、江別から千歳を通って苫小牧で大平洋の方へ流れ出ていたことがわかっています。舟運としては、樺戸(現・北海道樺戸郡月形町)に北海道で最初の集治監(現在の刑務所)が置かれた明治14年には、石狩~樺戸間に「第1樺戸丸」「第2樺戸丸」の2隻の汽船が就航しています。



 
はまなすの丘公園
名称 はまなすの丘公園/はまなすのおかこうえん
所在地 北海道石狩市浜町29-1地先
関連HP 石狩市公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄東西線・東豊線大通駅から徒歩5分の中央バス札幌ターミナルから北海道中央バス石狩行きで30分、終点下車、徒歩20分
ドライブで 札樽自動車道札幌北ICから約19km
駐車場 30台/無料
問い合わせ はまなすの丘公園管理棟ヴィジターセンター TEL:0133-62-3450
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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