北海道釧路市、釧路湿原西端の釧路市湿原展望台から、さらに湿原側に派生した丘陵を利用して設けられた、一周2.5kmの遊歩道が釧路市湿原展望遊歩道。かなり上り下りがありますが、所要は1時間ほど。遊歩道の大部分は歩きやすい木道で、途中にある数ヶ所の広場には、湿原に関する解説板も設置されています。
サテライト展望台までならバリアフリーに
遊歩道は時計回りに一周するほうが楽で(コース後半に階段の上りがあります)、あおさぎ広場、サテライト展望台(標高67m)、丹頂広場(標高72m)など、途中の休憩スポットからは、湿原の展望も広がります。
また遊歩道途中から、湿原のへりを通る旧鶴居村営軌道跡(あおさぎ広場で分岐)、北斗遺跡(ひだまり広場で分岐)へ下る道も整備されています(通行不可のこともあるので事前に確認を)。
いざない広場からサテライト展望台までの右回り(時計回り)コースなら、1.1km部分までは車椅子でも、ベビーカーでもOK。
サテライト展望台までの往復は高低差が少ないので、年配やファミリー向けといえます。
遊歩道途中のひだまり広場から湿原途中へと下った場所にある北斗遺跡は、旧石器時代から縄文時代、続縄文時代(本州の弥生時代相当)を経て擦文時代(さつもんじだい=本州の古墳文化の影響を受けた時代)に至る重複遺跡で、史跡北斗遺跡展示館までは道道53号から分かれてアプローチ道があります(釧路市湿原展望台の釧路市側登り口から湿原方面に分岐)。
鶴居村営軌道は、大正12年の関東大震災後の救済事業として、内務省北海道庁により鶴居村への入植が行なわれ、交通機関の充実化に向けて殖民軌道(軽便鉄道)が敷設されたもの。
根室本線新富士駅から分岐し、湿原の西端を走り、鶴居を結んでいました(雪裡線:新富士〜中雪裡28.8km、幌呂線:下幌呂〜新幌呂19.3km)。
この鶴居村営軌道は、昭和43年に全線廃止され、温根内〜北斗間の湿原脇の軌道敷は釧路湿原探勝路となっています。
名称 | 釧路市湿原展望遊歩道/くしろししつげんてんぼうゆうほどう |
所在地 | 北海道釧路市北斗6-11 |
関連HP | 釧路観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR釧路駅から阿寒バスつるい保養センター、川湯温泉行きで39分、湿原展望台下車、すぐ |
ドライブで | たんちょう釧路空港から約16km |
駐車場 | 釧路市湿原展望台駐車場(108台/無料) |
問い合わせ | 釧路市湿原展望台 TEL:0154-56-2424 |
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