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相生鉄道公園(北見相生駅跡)

相生鉄道公園(北見相生駅跡)

北海道網走郡津別町相生にある石北本線北見相生駅(きたみあいおいえき)の駅跡を再生した公園が相生鉄道公園。石北本線美幌駅から分岐し、北見相生駅までを結んでいた国鉄相生線(大正14年開業)。昭和60年4月1日に廃止となった相生線北見相生駅の駅舎、ホーム、ターンテーブルなどを保存し、鉄道公園として再生しています。

国鉄相生線の終点、北見相生駅跡が現存!

ホームと駅舎も現存!

旧駅舎、旧官舎2棟、旧機関庫、転車台跡(ターンテーブル)のほか、湧網線などで活躍したジーゼル客車「キハ2269」(1959年製造/日本車輌製造)、スハフ42502(客車/1952年製造/近畿車輛)、ワム180455(貨車)、トラ74509(貨車)、ワフ29574(車掌車)、キ703(広幅雪掻車)、自転車トロッコなどが保存されています。
スハフ42502は、グリーンシーズンにはライダーハウス(簡易宿泊所)に活用されています(利用の場合は、津別町に確認を)。

平成28年7月には駅舎を利用して「駅舎cafe くるみの森」がオープンしています。
オーガニック豆がメインの自家焙煎コーヒー、オーガニック牛乳、地元産小麦など素材にこだわった手作りスコーンなどを味わうことができます。

相生鉄道公園は、町内有志ボランティアによる管理が行なわれていましたが、相生地区の過疎化と高齢化により担い手が減少し、津別町が相生振興公社に委託して保存・整備を続けています。
しかし、近年は老朽化と腐食が進行しており存続が危ぶまれ、クラウドファンディングなどを利用して、維持管理を図っています。

隣接して規模は大きくありませんが「道の駅あいおい」(相生鉄道公園は道の駅の一部)もあり、地元の物産が販売されるので寄り道を。

森林資源の輸送に活躍した国鉄相生線

国鉄相生線の全通は大正14年(開業時は鉄道省相生線)。
今や「津別まちバス」が運行するこの国道240号沿いに鉄道が敷設されたのは、津別町が阿寒連山や屈斜路外輪山を抱え、森林資源が豊富だったことから。
もともとは阿寒湖近くの釧北峠(せんぽくとうげ/標高594m)を越え、釧路までを結ぶ計画もあったのです。
阿寒北麓の津別町には2万8000haという広大な国有林があり、そこに眠るカラマツは、北海道の発展に欠かせない資源として注目。
相生線の開通とともに津別駅を拠点として、津別森林鉄道も敷設され、効率的に森林資源を運び出していたのです。

相生線はいわゆる盲腸線だったこともあり、周遊券を使って北海道一周の旅をした人でも訪れた人が少ない駅です。
北見相生駅から阿寒湖は路線バスもあったので、阿寒湖への異色のルートにもなっていました(阿寒湖へは通常、美幌駅〜美幌峠〜摩周第一展望台〜阿寒湖〜足寄駅という阿寒ゴールデンコースがメインルートでした)。

相生鉄道公園(北見相生駅跡)
名称 相生鉄道公園(北見相生駅跡)/あいおいてつどうこうえん(きたみあいおいえきあと)
所在地 北海道網走郡津別町相生83-1
関連HP 津別町公式ホームページ
ドライブで 女満別空港から約47km
駐車場 94台/無料
問い合わせ 津別町産業振興課商工観光係 TEL:0152-76-2151
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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