標高738m、知床連山を横断する知床横断道路(国道334号)の最高点。峠はハイマツの樹海で、すでに高山帯。世界自然遺産の核心地帯、知床国立公園の特別保護地域になっているのでトイレ以外の施設はありません。知床横断道路では唯一の駐車場もあり、駐車場からは、羅臼岳(らうすだけ)を眼前に、はるか国後島(くなしりとう)を眺望。
知床横断道の最高点からは羅臼岳を眼前に
目の前にそびえる羅臼岳は標高1661m。
知床峠との標高差は920mほどですが、残念ながら知床峠からの登山道はありません。
登山道は、羅臼岳の反対側(北側)の羅臼平から頂上に達しているのです。
羅臼側は雲海となることも多く、国後島から昇る朝日を眺めるビューポイントにもなっています。
知床横断道路が開通する期間は4月下旬〜10月中旬と、日本一開通期間が短い国道になっているので、ウトロと羅臼を結んでのドライブプランを立てる場合には通行期間に留意を(春の残雪期には通行時間にも留意を)。
昭和55年の横断道開通前の羅臼〜ウトロの交通手段は!?
知床の山を越える道は、横断道路開通以前は、ルサ川沿いのもっとも標高の低いところを乗り越えていました。
これがルサ乗越。
羅臼側はルサ川、ウトロ側ではルシャ川が海に注いでいます。
これがルサ乗越。
羅臼側はルサ川、ウトロ側ではルシャ川が海に注いでいます。
とはいえルサ乗越には満足な道などなかったので、明治40年に植別村(現羅臼町)戸長(村長職)山口子敬を含む一行7名が岩尾別(斜里側)〜羅臼間を5日間かけて踏査。
横断する道路建設の気運が高まったのですが実際の着工は、昭和38年。
完成は昭和55年のこと。
それ以前、ウトロ〜羅臼は航路で結ばれているほかは、遠く、根北峠(根室国と北見国を結ぶ古くからの峠越えの道)を回っていたのです。
現在でも、降雪期と、雪崩の危険が多い残雪期、開通直後の夜間(雪崩の危険がある時)などは、根北峠を回らなければなりません。
知床峠 | |
名称 | 知床峠/しれとことうげ |
所在地 | 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町知床峠・斜里郡斜里町遠音別村 |
関連HP | 羅臼町公式ホームページ 知床斜里町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 中標津バスターミナルから阿寒バス羅臼行きで1時間30分、終点下車、斜里バスウトロ方面行きに乗り換えて25分、知床峠下車 |
ドライブで | 根室中標津空港から約79km。女満別空港から約101km |
駐車場 | 66台/無料 |
問い合わせ | 羅臼町産業創生課 TEL:0153-87-2126/知床斜里町観光協会 TEL:0152-22-2125 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |