JR北海道は2024年12月18日(水)、釧網本線「くしろ湿原ノロッコ号」、さらに富良野線の「富良野・美瑛ノロッコ号」の運転を2025年度で終了すると発表しました。釧網本線で1989年、富良野線で1998年から運転されている人気の観光列車ですが、車両が老朽化し、部品も調達できないのが廃止の理由です。
2026年度から豪華観光列車「赤い星」運転
「日本一遅い列車」、そして横を釧路川のカヌーが通る釧路湿原を走る絶景列車として活躍した「くしろ湿原ノロッコ号」ですが、ノロッコ号専用塗装のDE10形ディーゼル機関車も国鉄が開発した機関車で、製造から45年以上、オハフ51形客車も40年以上経過し、老朽化に加え、使用部品の生産中止も相次いでおり、運行が難しくなっていました。
ノロッコ号に代わる列車として、JR北海道は自社で初となる豪華観光列車「赤い星」、「青い星」を2026年春に投入する予定となっています。
17億円をかけてキハ143形を改造するというもので、豪華な列車となりますが、ノスタルジックな雰囲気は失われてしまいます。
JR東日本の五能線は50系客車を改造した展望列車「ノスタルジックビュートレイン」が人気でしたが、秋田新幹線開業以降は眺望気動車による「リゾートしらかみ」にかわっており、ノロッコ号も同様なバージョンアップということに。
「赤い星」は夏から秋は北海道内を周遊するクルーズトレインとして運行、冬から春は釧網本線を運行する予定です。
個室、展望席、厨房を備え、食事サービスもという豪華列車のため、これまでのように気軽に乗ることのできる列車ではなくなる可能性が大。
これまで「くしろ湿原ノロッコ号」の自由席車両は「青春18きっぷ」だけで乗ることができましたが、豪華観光列車になると、それが不可になる可能性が大。
「青春18きっぷ」ファンにとって、また楽しみが減ることに。
「くしろ湿原ノロッコ号」、「富良野・美瑛ノロッコ号」、2025年度は乗り納めとして注目される列車となるでしょう。
「くしろ湿原ノロッコ号」が2025年度で、乗り納め! ついに廃止に | |
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