北海道でヒグマがいないとされているのは、道北の利尻島、礼文島、日本海に浮かぶ焼尻島、天売島、そして奥尻島などの離島です。陸繋島の函館山もかつての離島で、砂州部分が市街化されているのでヒグマは生息していません。函館市街地での熊の目撃例はありませんから、函館山も登山にはおすすめです。
利尻島では過去に2例だけ海を渡ったヒグマも!
北海道の最南端は、松前町の白神岬ですが、大千軒岳を抱える松前町は熊の多い町で、白神地区も熊の目撃例があります。
利尻島は、基本的には熊のいない島ですが、過去にはサロベツ原野から遠泳で海を渡ったヒグマもいます。
最短のサロベツ原野の夕来地区周辺から利尻島までは20kmほどあり、海上を泳ぎきったということになります。
平成30年5月30日に利尻島でヒグマの足跡が発見され、6月15日には無人カメラにその姿が映っているという事件が発生。
カメラに映った姿はガリガリに痩せ細ったオスのヒグマ。
縄張りを追い出され、メスを求めて果敢にも海を渡ったとも推測されましたが、利尻島では肉食獣が満足な餌がなく、7月頃に餓死したといわれています。
このヒグマ利尻島渡海事件は106年ぶりで明治45年5月22日に利尻島南西部の鬼脇村でヒグマが目撃され、島人を恐怖に陥れました。
5月24日、海岸に向かって泳いでいるのが発見され、赤坂漁場の若衆に斧で撲殺されています。
利尻島のお隣、レブンウスユキソウなど高山植物で有名な礼文島には過去にもヒグマの目撃例はないので、礼文島までは遠すぎてさすがのヒグマも渡れないということに。
ちなみに、利尻島、礼文島にはヘビもいないので、そうした面では安心して山歩きができます。
函館山、函館市街で熊の目撃例がないのは、本州では関東平野で山岳部と隔絶された千葉県に熊がいないのと似た理由です。
戦時中までは要塞だった函館山、豊かな自然が残されているので、登山するのもおすすめです。
北海道にもヒグマがいない場所が! 旅するなら熊のいない地へ! | |
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