平成30年3月10日に公開された吉永小百合主演の映画『北の桜守』(監督・滝田洋二郎)。吉永と堺雅人が親子役で共演、大戦末期から高度経済成長期にかけて北海道で懸命に生き抜いた母と子の30年にわたる軌跡を描いた作品。そのオープンセットを保存公開したのが、北海道稚内市の北の桜守パークです。
映画の資料やロケ時の写真も展示
吉永小百合120本目という作品で(デビュー作は昭和33年『朝を呼ぶ口笛』)、行定勲(ゆきさだいさお)監督の『北の零年』(平成17年公開)、東映創立60周年記念作品『北のカナリアたち』(平成24年公開)に続くいわゆる「北の三部作」の完結作となった作品。
厳しくも温かく息子を見守る母・江蓮(えづれ)てつを演じる吉永小百合。
そして苦難を乗り越えて成功し、老いた母と再び時を過ごすことを決める息子・江蓮修二郎役は、堺雅人です。
物語は終戦間近の昭和20年5月、桜咲く樺太から始まります。
終戦の8月、樺太にはソ連軍が迫り、樺太に残る夫との再会を約束し、てつは二人の息子を連れて網走へと逃げ延びる・・・。
網走が舞台ですが、主なロケ地は稚内。
宗谷丘陵や稚内港北防波堤ドーム、抜海駅、稚内空港、旧瀬戸邸、声問海岸など市内各所で撮影が行なわれ、この撮影の支援をベースに、ロケ支援の組織「わっかないフィルムコミッション」が誕生しています。
「北の桜守パーク」は正式名が稚内市映画北の桜守資料展示施設。
オープンセットを保存するだけでなく、ロケ時の写真など、資料を保存展示しています。
北の桜守パーク近くにはメグマ沼、メグマ沼湿原があり探勝も可能(ただしヒグマの出没に注意が必要)。
稚内空港にも近いので(空港の南東)、レンタカーなら手軽に立ち寄ることができます(車で4分ほど)。
吉永小百合主演の映画『北の桜守』ロケ地、稚内市・北の桜守パーク | |
名称 | 北の桜守パーク(稚内市映画北の桜守資料展示施設)/きたのさくらもりぱーく(わっかないしえいがきたのさくらもりしりょうてんじしせつ) |
所在地 | 北海道稚内市大字声問村字下声問 |
関連HP | 稚内・利尻・礼文観光WEBサイト |
ドライブで | 稚内空港から約1km |
駐車場 | 動物ふれあいランド駐車場(57台/無料) |
問い合わせ | 稚内市建設産業部観光交流課 TEL:0162-23-6468 |
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