松前の寺町

最北の城下町・松前には、残念ながら城下町らしい町並みが残されていません。往時の雰囲気を残すのは松前城の北側(山側)に位置する寺町。松前城が福山城といわれる館(やかた)時代から、館を守る防備としての役割を担った寺院群です。「福山(松前)城と寺町」として北海道遺産に登録。

龍雲院、法幢寺、阿吽寺などをめぐり、「北の小京都」を堪能

「福山(松前)城と寺町」として北海道遺産に登録

もともとは松前城を築くときに、山側の防備を固めるために城郭の山側に寺を配したもので、アイヌ勢による山側からの攻撃を想定していたのだとか。

明治維新の際に、土方歳三(ひじかたとしぞう)を総督とする旧幕府軍の攻撃を受けた松前城(福山城)は、軍備も旧式で幕府側の軍艦「蟠竜丸」、「回天丸」などからの砲撃などであっけなく落城となります。

そのとき、新政府側についた松前藩側は城下に火を放って逃走。
寺町の各寺にも火を放つことを強要しましたが、一部の住職はこれを受け流し、火を放つのを自重。
こうして寺町のみが往時の城下の風情をとどめているのです。

国指定史跡の松前藩主松前家墓所、血脈桜(けちみゃくさくら)の寺として有名な光善寺、曹洞宗の寺で重要文化財の建築物が残される龍雲院、松前家の菩提寺・法幢寺(ほうどうじ)、松前家の祈願所の阿吽寺(あうんじ)などがあります。

龍雲院の本堂・庫裏は1842(天保13)年の建築で、国の重要文化財。

石材も福井・足羽山から九頭竜川を三国湊まで下り、三国湊から北国船で運ばれた笏谷石(しゃくだにいし)を使った場所がかなり多くあることにも注目を。
北前船の船倉に、船の安定を図ることも兼ねてバラストとして笏谷石を置いたからというのがその理由。


 

松前の寺町 DATA

名称 松前の寺町/まつまえのてらまち
所在地 北海道松前郡松前町松城
関連HP http://www.asobube.com/
電車・バスで JR木古内駅から函館バス松前バスターミナル行きで1時間29分、松城下車、徒歩7分
ドライブで 函館空港から約106km
駐車場 200台(松前藩屋敷駐車場)/無料
問い合わせ 松前町ツーリズム推進協議会TEL:0139-42-2726

 

龍雲院

2017.04.30

光善寺(血脈桜)

2017.04.30

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