望郷台(羅臼国後展望塔)根室海峡と羅臼岳を一望に

海岸沿いに国道が続き、漁師町も海にへばりつくように連なる世界遺産・知床羅臼町では海越し(根室海峡越し)に常に国後島(くなしりとう=北方領土)を眺めるのですが、展望台といえば「羅臼国後展望塔」の建つ望郷台と、羅臼灯台横のクジラの見える丘くらいです。 望郷台(羅臼国後展望塔)へは道の駅「知床・らうす」近くから車道が通じているので、知床羅臼に来たらぜひ寄り道を。

2つのチャチャ・ヌプリを展望

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羅臼港に迫るように突き出した199.1mの山頂直下、標高167mの尾根上に駐車場と「羅臼国後展望塔」があります。望郷台という名前は、羅臼町には国後島など北方領土からの引き揚げ者も多く(根室市、別海町などと並んで北方領土からの引き揚げ者の多い町となっています)、故郷の国後島を一望にする丘の上は、まさに望郷台となるわけです。

望郷台への途中にある草地の斜面は、平成20年に羅臼町の財政赤字で閉鎖になった羅臼町民スキー場。実はこのスキー場がそれまでは「日本最東端のスキー場」だったのです(羅臼町はあまり宣伝していませんでしたが・・・)。現在では2月〜3月中旬に一般開放されていますが、リフトの運転とかはありません。自己責任で勝手に使ってくださいという感じです。

さてさて「羅臼国後展望塔」ですが、屋上展望デッキが羅臼屈指の絶景スポット。眼下に羅臼港を見渡すのはもちろん、国後島は右端の泊山(535m)、中央の羅臼山(882m)、そして最高峰で左端に聳える爺爺岳(ちゃちゃだけ/1772m)まで一望にします。爺爺でチャチャは不思議な感じがするでしょうが、アイヌ語のチャチャ・ヌプリ(chacha・nupuri)=年老いた山に由来します。羅臼岳も古くはアイヌ語でチャチャ・ヌプリ(chacha・nupuri)なので、年老いた山=立派な山というおじいさんに対するアイヌの敬意を感じさせるほのぼのとした山名になっているのです。 屋上展望デッキで振り返ると、そのチャチャ・ヌプリ(羅臼岳)がデンと聳えています。

つまり「羅臼国後展望塔」は2つの天気がよければチャチャ・ヌプリを展望する絶景ポイントなのです。

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屋上展望デッキには、独立行政法人北方領土問題対策協会のライブカメラも設置されています。

また館内には北方領土問題の歴史的経などを紹介する映像を観賞できる「映像室」、北方領土問題の歴史的経緯の解説やビザなし交流で撮影された北方領土の写真を展示する「展示室」などがあり、無料で利用できます。

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